京都府立文化芸術会館
☎/075(222)1046
京都市上京区河原町通広小路下ル
10時~18時(最終日~16時)
会期中無休
第43回京都工芸作家協会展
▼3月19日~24日
→工芸各分野にわたる京都の工芸美術作家の作品を広く紹介するため、新進の若手から重要無形文化財保持者まで約170点を一堂に展示し、京都に受け継がれてきた伝統的技法や卓越した技術、多彩な工芸美術の魅力を紹介する
京都国立近代美術館
☎/075(761)4111
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ
▼1月6日~3月10日
→1960年代以降、欧米において従来のテキスタイルの概念を超えるような作品群が数多く登場した。伝統的な技法を踏まえつつも、天然・合成繊維のみならず、金属や鉱物など様々な素材を取り込み、平面から立体へ、そして空間へと展開した作品群は、ファイバーアートと呼ばれ、その新たな潮流は、とりわけ1962年から1995年までスイスのローザンヌで開催された国際タペストリー・ビエンナーレを中心に世界へと波及していった。日本におけるこの領域のパイオニアである小林正和(1944 – 2004)は、京都市立美術大学(後の京都市立芸術大学)で漆工を学んだものの、川島織物在職時の「1本の糸との出会い」を起点に、糸を「垂らし」「張り」「緩め」集積させた立体造形作品を発表する。そして第6回国際タペストリー・ビエンナーレへの入選を皮切りに、国際テキスタイル・トリエンナーレ(ウッヂ、ポーランド)や国際テキスタイルコンペティション(京都)などでの活躍を通して、国際的に高く評価されるようになった。糸を含む「ファイバーは人間と密接に結びついている」と考える小林の作品は、常に空間と関係を切り結ぶことを志向し、最終的には戸外でのインスタレーションへと展開していく。また小林は、成安女子短期大学(後の成安造形短期大学)そして岡山県立大学で教える傍ら、1981年には国内で初めてのファイバーアート専門ギャラリーを開設し、そこでの展覧会活動などを通じても、多くの後進に大きな刺激と影響を与え続けた。2024年に生誕80年・没後20年をむかえる小林正和の初めての回顧展として開催される同展では、小林の代表作や関連資料約80点に、彼と歩みをともにした作家たちの作品を加えた約100点を紹介。そうすることで、1970年代から90年代にかけて京都に発したファイバーアートの動向を振り返り、そこでの小林の活動とその意義、さらには国際的な位置づけについて、そして今後のファイバーアートの展開について、改めて考える機会となる
京都市美術館(京都市京セラ美術館)
☎/075(771)4107
京都市左京区岡崎円勝寺町124
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
2024全国染織産地展京都展―世界の彩り 春夏秋冬―
▼3月7日~9日
→全国染織連合会主催で、日本の伝統文化であるキモノを世界に発信するために、「世界の彩り 春夏秋冬」を統一テーマに掲げ、あらたな需要喚起のための挑戦として新作を考案し、斬新な表現をめざした作品30点を展示
第73回京都染色美術展
▼3月22日~24日
→京都染色美術協会主催の着物作品展
<別館>2023年度川島テキスタイルスクール修了展
▼2月28日~3月3日/~17時
→タペストリーやインテリアファブリック、着物、そして3年ぶりに留学生コースが復活し、留学生の絣作品が加わる
ギャルリ・オーブ
☎/075(791)9122
京都市左京区北白川瓜生山町2の116瓜生山学園京都芸術大学人間館1F
9時~18時(最終日~17時)
会期中無休
ファイバー・アート、サイコー
▼2月19日~3月3日
→再びファイバーアートが注目されようとしている今、「その後の作家たち」があらためて繊維の造形について再考し、新たな基軸を立てられたなら、「ファイバーアート最高!」と声高に叫べるようなおもしろい景色が広がるのではないかと期待しています。現在、アートとテキスタイルの間で生まれ続けている作品の中にある「ファイバーアート」集約します。(酒井稚恵)抜粋
ギャラリー恵風
☎/075(771)1011
京都市左京区丸太町通東大路東入南側
12時~19時(最終日~18時)
月曜休み
辻田恭子展―包帯―
▼3月28日~4月7日
→木枝や布を使ったインスタレーション
西陣織あさぎ美術館
☎/075(353)5746
京都市下京区烏丸通仏光寺上ル二帖半敷町661
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
西陣織アート 源氏物語と雅な歌人たち
▼1月6日~6月30日
→日本最古の伝統産業である西陣織は、平安京より受け継がれた美意識を経糸に、職人たちの匠の技を緯糸に織り継がれ、多くの人を魅了し続けてきた。源氏物語が成立した1000年頃は、藤原氏を中心とした貴族文化が花開いた時代。源氏物語と歌人たちによる和歌の世界を西陣織で表現した作品を展示する
ギャラリー玄想庵
☎/075(351)2458
京都市下京区東洞院通仏光寺上ル301
10時~18時(最終日~17時)
会期中無休
平松源・石原良子 木と布 二人展
▼3月13日~17日
→京都民藝協会の工人会のメンバー2人にによる作品展。平松源は木工作品、石原良子(月ヶ瀬奈良晒保存会会員)は、服、ストー、着物、帯、小物などを展示
京都万華鏡ミュージアム
☎/075(254)7902
京都市中京区姉小路通東洞院東入
10時~18時
会期中無休
うつろう染いろ 荒井利恵子展
▼2月27日~3月3日
→目にした景色、耳にした音、記憶の重なりなど、何かが自分の中で反応し、生まれようとするものがある。「染め」という不自由ながら魅力的な技法の力を借りて、自分なりの物語にできればと思って制作した作品を展示
うつろう染いろ 野口結貴展
▼3月19日~24日
→ふんわりとしたイメージに想像の中でふくらむ色や形、その時に感じた想いを乗せて、滲んで溶けていく「ろうけつ染」の世界を展示
京都絞り工芸館
☎/075(221)4252
京都市中京区油小路通御池下ル
9時~17時
日曜休み
日本の美を絞る!絞り緞帳「雲龍図」展―同時展示:巨大絞り几帳「月光の寒梅」
▼1月5日~5月6日
→天空を舞いながら睨みをきかす力強い龍を様々な絞り技法で制作した、高さ2.5m、幅4.5mの大作「雲竜図」を展示。また月の光をバックに紅梅白梅が幻想的に浮かび上がる,幅6.5m、高さ3mの巨大絞りきちゅ「月光の寒梅」を同時展示する
細辻伊兵衛美術館
☎/075(256)0077
京都市中京区室町通三条上ル役行者町368
10時~19時(入館30分前)
会期中無休
I LOVE 湯道 湯~わくノスタルジー
▼1月19日~3月20日
→日本人の日常的な行動である「入浴」。その歴史は古く、温泉は奈良時代にはすでに病気治癒の湯治として利用され、その後も湯に浸かる、もしくは蒸し風呂の形式で、温浴が寺院から庶民に広まり、江戸時代には銭湯が大流行した。そこで重宝されたのが、木綿の手ぬぐい。吸水性に優れ、速乾性もある木綿は、入浴後に濡れた体を拭くのに最適で、「湯手(ゆで)」と呼称されるほど、湯道具として欠かせない必需品だった。京都は全国的にも銭湯数が多く、入浴文化が残っている都市の一つ。同展では、入浴に関するモチーフや、今では見られない昭和の暮らしを描いたノスタルジックな手ぬぐいをご紹介するとともに、小山薫堂氏が提唱する「湯道」関連道具、銭湯に関わる品々を展示する
ギャラリーマロニエ
☎/075(221)0117
京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町332
12時~19時(日曜~18時)
会期中無休
まろにえ市―Artist Fleamarket―
▼3月5日~17日
→美術・工芸のフリーマーケット。染織では、岩村操、高須英代、室田泉が出品
ギャラリーヒルゲート
☎/075(252)1161
京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
12時~19時(最終日~17時)
月曜休み
田島征彦展―新作絵本『花見じゃ そうべえ』原画と型染「曽我蕭白よりGAMA仙人シリーズ」―
▼2月20日~3月3日
第2回小間 size KOGEI展
▼3月19日~24日
→京都工芸美術作家協会所属の作家が小品を展示する。染織では、井隼慶人、荻野美穂子、春日井路子、金井大輔、河崎晴生、髙谷光雄、内藤英治、中井貞次、長尾紀壽が出品
染・清流館
☎/075(255)5301
京都市中京区室町通錦小路上ル明倫ビル6F京都市中京区室町通錦小路上ル明倫ビル6F
10時~18時(入館1時間前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
コレクション展 染色の抽象表現 part 2
▼3月5日~4月7日
→町家空間に民藝の美を展示
楽空間祇をん小西
☎/075(561)1213
京都市東山区祇園花見小路四条下ル西側
13時~19時(最終日~17時)
会期中無休
民藝
▼3月16日~24日
清水三年坂美術館
☎/075(532)4270
京都市東山区清水寺門前三寧坂北入清水3の337の1
10時~17時(入館30分前)
月・火曜休み(祝日の場合開館)
絹の輝き・繍の技 ―里帰りした刺繍絵画―
▼3月9日~6月2日
→明治時代に入ると、日本の染織品は室内装飾としての販路を見出され、絵画を模した額や屏風などが盛んに制作されるようになり、その多くが海を渡っていった。これまでの衣類や生活雑貨から離れた刺繍絵画や天鵞絨(ビロード)友禅などの染織品は美術染織と呼ばれ、千總の西村總左衛門や髙島屋の飯田新七といった京都の呉服商によって、日本画家の下絵や海外の油絵をもとに制作された。特に刺繍絵画は、その重なり合った絹糸の輝きによって、また、さまざまな刺繍の技法を用いることによって、ときに絵画を超えた写実性を見る者に感じさせる。同展では、刺繍絵画の優品や未公開作品を中心に、同時代を彩った天鵞絨友禅も合わせて展示する。京都で生まれ、時を経て再び京都の地へ帰ってきた、美術染織の名品の数々を紹介する
半兵衛麩五条ビル2FホールKeiryu
☎/info@kyotointerchange.com
京都市東山区上人町433
10時~17時
水曜休み
展覧会「手塚愛子」
▼1月22日~3月17日
→日本とベルリンを拠点に世界で活躍する現代美術作家・手塚愛子は、絵画の不可逆な構造を解明する方法として生成過程を反転できる織物や刺繍に着目し、糸をほどきその構造を表出させる独自の手法で制作を行う事で知られている。手塚によって膨大な時間をかけ糸をほどかれた織物や刺繍は、美しい連なりとして物理的に再構築されるが、そこで表れるのは構造だけではない。糸をたどり、織り直すことは、それを形作ってきた制度や歴史をたどり、織り直す事でもある。糸を紡いだ人々の時間、イメージの折り重なり、織物に宿る歴史、制度など、過る出来事と現在を繋いでいく試みといえる。同展では新作の織物《閉じたり開いたりそして勇気について》を中心に展示が展開される。その大型の新作には手塚が長崎の出島やオランダのライデンでリサーチし収集した事物や、現代の絵文字、言葉によってAI画像生成されたイメージが複層的に散りばめられている。長崎の出島では生糸を中心にヨーロッパ原産の毛織物類も重要な輸入品であったとされている。また本作は、織物についての高い技術力を持つ京都・西陣の工房(加地織物)との協業によって制作された経緯を持つ。京都西陣は日本を代表する高級絹織物の産地であり、今回のプロジェクトは、この職人達との協働を通して、新しい織物を開発するという技術的な試みでもある。世界各地で展示を行い、現代美術の領域において既製の織物を自覚的に用いてきた手塚は、日本と西欧、美術と工芸(または装飾)という領域の関係についても考察を続けてきた。開くこと、閉じることをめぐる手塚の航海の、その継続的な取り組みの成果が同展で発表される
清水三年坂美術館
☎/075(532)4270
京都市東山区清水寺門前三寧坂北入清水3の337の1
10時~17時(入館30分前)
月・火曜休み(祝日の場合開館)
絹の輝き・繍の技 ―里帰りした刺繍絵画―
▼3月9日~6月2日
→明治時代に入ると、日本の染織品は室内装飾としての販路を見出され、絵画を模した額や屏風などが盛んに制作されるようになり、その多くが海を渡っていった。これまでの衣類や生活雑貨から離れた刺繍絵画や天鵞絨(ビロード)友禅などの染織品は美術染織と呼ばれ、千總の西村總左衛門や髙島屋の飯田新七といった京都の呉服商によって、日本画家の下絵や海外の油絵をもとに制作された。特に刺繍絵画は、その重なり合った絹糸の輝きによって、また、さまざまな刺繍の技法を用いることによって、ときに絵画を超えた写実性を見る者に感じさせる。同展では、刺繍絵画の優品や未公開作品を中心に、同時代を彩った天鵞絨友禅も合わせて展示する。京都で生まれ、時を経て再び京都の地へ帰ってきた、美術染織の名品の数々を紹介する
京都国立博物館
☎/075(541)1151
京都市東山区茶屋町527
9時30分~17時(金・土曜~21時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
染織品と再利用
▼2月15日~3月17日
→紛争、気候変動、感染症、さまざまな課題に直面している現在、社会を安定的に維持していくために、あらゆる品を再利用し大切に使おうとする気運が高まっている。手仕事による生産が基本であった時代においては、衣料は古着として流通し、傷みが進めばほかの用途に繰り回して使用されるものだった。これは、染織品の商品としての価値ゆえに行われる再利用と言える。しかし、染織品にはこれとは異なる再利用の形があった。それは、衣服を着用した人物への愛着や尊崇ゆえに行われる再利用。同展では、再利用という観点から染織品について考える
けいはんな記念公園 水景園 観月楼 ギャラリー月の庭
☎/0774(93)1200
京都府相楽郡精華町精華台6の1
10時~17時(最終日~16時)
会期中無休
第15回相楽木綿作品展
▼3月11日~17日
→明治から昭和初期の相楽木綿と「相楽木綿の会」会員による作品を展示