杉野学園衣裳博物館
☎/03(6910)4413
品川区上大崎4の6の19
10時~16時
11月2日、日曜・祝日休み
民族衣装入門
▼9月19日~1月29日
→民族衣装はその華やかで美しい装いが魅力的であるが、一歩踏み込んでみるとその民族における歴史や習俗、宗教など、そこに付随する様々な文化的要素を知ることができる。同展では1階展示室にウズベキスタン、インド、グアテマラ、アイヌ民族の衣装を、2階展示室にブルガリア、ルーマニアの衣装を展示する。民族衣装に施された美しい装飾とともに、衣装が物語るその背景を紹介する
文化学園服飾博物館
☎/03(3299)2387
渋谷区代々木3の22の7新宿文化クイントビル
10時~16時30分(12月15日・1月19日~19時、入館30分前)
日曜・祝日、12月28日~1月5日休み
魔除け―見えない敵を服でブロック!―
▼12月9日~2月14日
→新型コロナウィルスの世界的な流行は、病気の恐ろしさや、人生でままならぬ事態が突然起こりうることを改めて実感させた。科学の知識がない時代、病気や死は目に見えない「魔」によって引き起こされるものと信じられ、人体と外界との境目にある衣服には、「魔」から身を守る役割も求められた。人々は、「魔」を追い払い、さらに幸運を引き寄せる力があるとされる文様を衣服に表したり、装身具によって結界を築くなど、「見えない敵」から身を守り、より良い人生となるよう衣服に願いを込めた。同展では、日本と世界各地の民族衣装や装身具に見る魔除けや招福の役割を探る
世田谷文化生活情報センター生活工房
☎/03(5432)1543
世田谷区太子堂4の1の1キャロットタワー3F
9時~21時
月曜休み(祝日は開館)
あみきをほどく 家庭用編み機の展覧会
▼10月31日~1月21
→完成までに多くの時間がかかる手編みは、手芸のなかでもとくに人の想いがこもるモノとして語られてきた。母親が夜なべした手袋は、その典型です。これに対して、戦後に普及した「家庭用編み機」(家庭機)は、誰でも早く簡単に、きれいに編めることが目指されたプロダクト。家庭機は、1950年代後半から60年代にかけて流行した。最盛期には年間100万台が生産されており、花嫁道具としても売り出されている。ミシンと並ぶ定番の家庭用品であり、またニット製品を量産するための仕事道具でもあった。しかし既製服が一般化すると、編み物は「作るもの」から「買うもの」へ、「家事」から「趣味」へとシフトしていく。やがて家庭機は、徐々にその姿を消していった。同展では、各時代の家庭機や編み物、雑誌等の資料を糸口に、この家庭用品を中心に編成された「暮らし」と「編むこと」の関わりを辿る。あわせて現在も家庭機を使用するニッターの作品も紹介。1923年に萩原まさが考案してはや100年、長らく忘れられてきた家庭用編み機の可能性を再考する
世田谷文学館
☎/03(5374)9111
東京都世田谷区南烏山1-10-10
10時~18時
月曜休み(祝日は開館)
衣裳は語る──映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事
▼10月7日~2024年3月31日
→1950年代から80年代まで、100本以上の映画作品で数々の衣裳デザインを担当した柳生悦子(1929~2020年)のデザイン画を展示し、映画衣裳デザイナーのパイオニアの仕事を紹介する。
東京国立博物館
☎/03(5777)8600
台東区上野公園13の9
9時30分~17時(金曜~20時、土曜・日曜・祝日~18時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
中国の染織 吉祥文様
▼11月14日~2月4日
→中国の旧正月である春節にあわせて、吉祥文様を表した緞通(絨毯)、刺繡を展示。四霊に数えられる龍に加え、中国で好まれてきた牡丹文、蝙蝠文、蝶文、石榴文などについて、各モチーフに込められた願いを解説するとともに、作品の染織技法を紹介する
アジアの染織カシミヤ・ショール 吉祥文様
▼11月14日~2月4日
→インド北西部・カシミール地方で放牧される山羊からは、上質な毛糸が生産された。それを染色し、緻密な文様を綴織で表したカシミヤ・ショールは、インド・ムガル朝の貴族のみならず、18世紀にはヨーロッパでも人気を博した。その需要に応えるため、織りを模した刺繡のショールが登場し、さらに、イラン・ケルマン地方でも製作されるようになる。同展では、これらの作品を展示し、カシミヤ・ショールの展開を追う。あわせて、カシミヤ・ショールを愛好したインド・ムガル朝やイラン・サファヴィー朝の装束や錦も展示することで、同時代のアジアの宮廷文化を紹介する。
ATELIER MUJI GINZA
☎/03(3538)1311
中央区銀座3の3の5無印良品銀座5F
11時~21時
不定休
素材の源流を辿る『渡し舟-からむしの営み』
▼11月3日~1月28日
→世界各地で受け継がれてきた伝統的工芸の多くは、生活様式の変化、作り手の高齢化や後継者不足など時代の移り変わりとともに様々な課題に直面している。「素材の源流を辿る」は、様々な課題に向き合いながらも、昔とかわらない原材料と伝統的な技術で作られる素材や作り手に目を向け、背景を理解するとともに文化として丁寧に伝えることで、共感や新たな価値の創出に繋がるようなものづくりを紹介していく取り組み。今回は第一弾として、苧麻とも呼ばれる「からむし」という植物の繊維を素材としたからむし織を取り上げる。からむしは麻に近い素材で、吸湿性や速乾性に富んだ肌触りの良さを持ち、夏の衣料品に適した素材として、高級織物の原料にも使用されてきた。同展は3つのテーマで構成し、古来より受け継がれたからむし栽培の様子を福島県昭和村の四季豊かな自然風景の写真、栽培の際に使用する道具などとともに展示する「季節に根ざしたからむしの栽培」、福島県昭和村でからむしの可能性を探る活動を行っている渡辺悦子、舟木由貴子による「渡し舟」のアトリエを再現し、からむしを績んで糸を作り、布を織り上げる工程を実際に使用している道具の展示を交えながら、渡し舟の活動を紹介する「渡し舟-からむしの営み」、からむしの可能性を探り、そのひとつとして、からむしとアート分野との融合を試みる「これからのからむしを探る」では、からむし織の布に染色家の柚木沙弥郎氏の図案を配し、藍染め集団BUAISOUが染め上げたタペストリーなどを展示する。素材の生まれる背景から今後につながる可能性を提案し、これまで培われてきたものづくりの過去、現在、未来をつなぐ展示を目指す。
ギャラリーおかりや
☎/03(3535)5321
中央区銀座4の3の5銀座AHビルB2F
11時~19時(最終日~16時)
会期中無休
蟻川工房のホームスパン展
▼1月24日~29日
→盛岡で減耗を素材に手紡ぎ手織りで取り組む蟻川工房のホームスパンを展示。手の温もりを感じる服地やジャケットなどを出品
ACギャラリー
☎/03(3573)3676
中央区銀座5の5の9阿部ビル4F
11時30分~19時(最終日~16時)
会期中無休
帯留展
▼1月18日~13日
丸紅ギャラリー
📩/gallery@marubeni.com
千代田区大手町1の4の2丸紅ビル3F
10時~17時(入館30分前)
日曜・祝日
「ふしみ殿御あつらへ」小袖裂と復元小袖―墨書と裂から分かる桃山時代の小袖制作―
▼1月23日~2月22日
→丸紅コレクションとして所蔵する希少な桃山時代の辻が花の小袖裂と、それをもとに復元した小袖を展示。この小袖は、1996年7月から1999年12月まで3年余りの歳月をかけ、丸紅設立50周年記念事業として、養蚕から糸づくり、手織り、湯のし、下絵、糸入れ、絞り、染め、仕立てまでの工程を、可能な限り桃山期の技術に基づいて復元したもの。また、小袖裂には、「ふしみ殿御あつらへ」との墨書が記されており、秀吉の側室であった淀が着用した小袖の一部と考えられてきた。同展では、当時の呉服制作の観点から墨書が記された目的と理由を明らかにし、必ずしも注文主が淀とは限らないことを示すとともに、同じ桃山時代の貴重な染織品である辻が花裂を紹介する
皇居三の丸尚蔵館
☎/050(5541)8600
千代田区千代田1の1皇居東御苑内
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
皇室のみやび―受け継ぐ美―第2期 近代皇室を彩る技と美
▼1月4日~3月3日
→同館の収蔵作品には、明治時代以降に宮中において室内装飾として使用された美術工芸品類が含まれている。なかでも、明治22年(1889)に大日本帝国憲法発布式が行われた場所でもある明治宮殿を飾った作品は、当時の著名な作家が最高の技術を凝らしたもの。第2期では、それらの作品とともに即位や大婚25年(銀婚式)など皇室の慶事を契機として制作された作品、さらに明治・大正・昭和の三代の天皇皇后にゆかりのある品々を紹介する
伝統工芸青山スクエア
☎/03(5785)1301
港区赤坂8の1の22赤坂王子ビル
11時~19時(最終日~18時)
12月29日~1月3日休み
全国伝統的工芸品公募展優秀作品展
▼12月22日~1月11日
→長い間受け継がれた伝統的技術・技法に、現代生活の中で使われるための新しいアイディアや表現を取り入れた、市場性のある伝統的工芸品の公募展入選・入賞作品から優秀作品を展示
根津美術館
☎/03(3400)2536
港区南青山6の5の1
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
繡と織―華麗なる日本染織の世界―
▼12月16日~1月28日
→様な織と繡(刺繍)は、染織品の加飾技法の中でも古くから日本では格式高いものとして捉えられた。また時代がくだると、刺繡は染と組み合わせられて小袖を彩り、重厚な織は能装束に多用された。 根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎は、古美術品の豪快な蒐集で名を馳せたが、その意欲は染織品にも向けられた。同展では、嘉一郎の蒐集品を中心に、法隆寺や正倉院伝来の上代裂、袈裟や打敷などの仏教染織、唐織や縫箔といった能装束、そして江戸時代の小袖まで、幅広い時代の染織品の中から、織と刺繡の技が光る作品を紹介する
国立新美術館
☎/03(5777)8600
港区六本木7の22の2
10時~18時(入館30分前)
火曜休み(祝日の場合翌休)
第36回平泉展~楽しい手作り~
▼1月24日~2月5日
日本民藝館
☎/03(3467)4527
目黒区駒場4の3の33
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
柳宗悦唯一の内弟子 鈴木繁男展―手と眼の創作
▼1月14日~3月20日
→その才能を柳宗悦によって認められた鈴木繁男(1914―2003)は、唯一の内弟子として1935年に入門、柳から工芸や直観について厳しく教育された。陶磁器、装幀、漆絵など多岐な分野にわたる鈴木作品の特質は、筆や型を用いて施された品格ある模様の独自性。同展は没後20年に合わせ、工芸家・鈴木繁男の手と眼による仕事を顕彰する。鈴木繁男蒐集の着物なども展示される”
東京造形大学
☎/042(637)8111
八王子市宇津貫町1556
10時~17時
会期中無休
ZOKEI展 2023年度東京造形大学卒業研究・卒業制作展/東京造形大学大学院修士論文・修士制作展
▼1月19日~21日
→テキスタイルデザイン学科、デザイン研究領域を含む
国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館
☎/0422(33)3340
三鷹市大沢3の10の2
13時~17時
火曜~木曜開館
型紙 精美なる技
▼1月9日~3月14日
→型紙とは、柿渋で防水加工を施した和紙に文様を彫り抜いた、染色で使う道具。生地の上に型紙をあて、粳米の糊を置いてから染めて糊を洗い落とすと、糊の部分が防染されて文様が白く染め残る。型紙の手法は主に江戸小紋や型友禅、中形と呼ばれる木綿の浴衣地に模様をつける際に用いられた。その歴史は古く、鎌倉時代には確立していたと言われる。通常は一枚の型紙を順次移動させて一反分の連続模様をつけるが、複雑な文様を複数枚の型紙に彫り分けて組み合わせる二枚型や三枚型もある。文様の彫り方には突彫、錐彫、引彫、道具彫があり、それぞれの文様に適した道具と技法を用いる。また柄を固定するための糸入れも、非常に高度な技術です。江戸時代中期に紀州藩の保護を受け、伊勢湾沿岸の白子・寺家一帯(現在の三重県鈴鹿市)が一大産地として「伊勢型紙」を広めたほか、京都や江戸、会津で制作された型紙も各地に残っている。同展では、今に守り受け継がれてきた高度な彫りの技術と、型紙の文様の多様さに焦点を当てて紹介する