12月の展覧会情報
◀11月/1月▶
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\\\掲載情報募集中///

展覧会の掲載情報を募集しております。
【お知らせ】お申し込みは10月28日を以て終了・廃止いたしました。


札幌市資料館ミニギャラリー

☎/011(251)0731
札幌市中央区大通西13
11時~18時(最終日~17時)
会期中無休

わら細工ふじやま創作展

▼12月12日~17日

ギャラリー大通美術館

☎/011(231)1071
札幌市中央区大通西5の11大五ビル1F
10時~18時(最終日~16時)
会期中無休

古裂の正月展

▼12月5日~10日


札幌芸術の森 工芸館

☎/011(591)0090
札幌市南区芸術の森2の75
10時~16時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)、~12月15日は土日祝日のみ開場

クラフトギャラリー VESTPOCKET ""暮らしのとなり”

▼11月18日~3月3日
→夜は長く、静寂の季節が訪れる。赤黄色の葉がはらはらと落ちるともうすぐ銀世界が広がる。マグカップからたちのぼる湯気、首元を優しくあたためるマフラー、お気に入りのカトラリー、耳元を飾るイヤリング、そばにあるとほっとして毎日を彩ってくれる、暮らしのとなりに寄り添うものを展示。テキスタイルは、小島柚穂、坂本友希、下村好子、松崎



酒田市松山文化伝承館

☎/0234(62)2632
山形県酒田市字新屋敷36の2
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

布と糸で織りなす母娘像

▼10月6日~12月3日

→パッチワークと糸掛けアート

いわき市立美術館

☎/0246(25)1111
福島県いわき市平堂根町4の4
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある

▼10月28日~12月17日
→約100年前に思想家・柳宗悦は日常生活のなかで用いられてきた手仕事の品々に美を見出し、「民衆的工藝=民藝」の考えを唱えた。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつある。同展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示する。また、いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介する。さらに、昨夏までセレクトショップBEAMSのディレクターを務め、現在の民藝ブームに大きな影響を与えてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつである

日本きもの美術館

☎/024(984)3021
福島県郡山市熱海町熱海5の211
10時~17時
年末年始(12月29日~1月3日)を除いて会期中無休

晴れの日の一領・思いは永遠に

▼8月23日~24年1月15日
→今もなお袖を通せば「“晴れの日”を待っています」と言われているかのような、手の込んだ刺繡が施された幕末から明治・大正・昭和の振袖の数々を展示。時代の流れに入り込み、時を超えて想いを受け継ぐ着物の魅力を紹介する

杉野学園衣裳博物館

☎/03(6910)4413
品川区上大崎4の6の19
10時~16時
11月2日、日曜・祝日休み

民族衣装入門

▼9月19日~1月29日
→民族衣装はその華やかで美しい装いが魅力的であるが、一歩踏み込んでみるとその民族における歴史や習俗、宗教など、そこに付随する様々な文化的要素を知ることができる。同展では1階展示室にウズベキスタン、インド、グアテマラ、アイヌ民族の衣装を、2階展示室にブルガリア、ルーマニアの衣装を展示する。民族衣装に施された美しい装飾とともに、衣装が物語るその背景を紹介する

東京都渋谷区公園通りギャラリー

☎/03(5422)3151
渋谷区神南1の19の8
11時~19時
月曜休み

力石咲ファイバー!サーバイバー!ここにある術

▼12月16日~24日
→糸や毛糸などの繊維素材を用い編むことをコミュニケーションのメディアとして滞在制作(11月11日~12月14日)した作品を展示

文化学園服飾博物館

☎/03(3299)2387
渋谷区代々木3の22の7新宿文化クイントビル
10時~16時30分(入館30分前)
日曜・祝日休み(12月28日~1月5日休み)

魔除け―見えない敵を服でブロック!―

▼12月9日~2月14日
→新型コロナウィルスの世界的な流行は、病気の恐ろしさや、人生でままならぬ事態が突然起こりうることを改めて実感させた。科学の知識がない時代、病気や死は目に見えない「魔」によって引き起こされるものと信じられ、人体と外界との境目にある衣服には、「魔」から身を守る役割も求められた。人々は、「魔」を追い払い、さらに幸運を引き寄せる力があるとされる文様を衣服に表したり、装身具によって結界を築くなど、「見えない敵」から身を守り、より良い人生となるよう衣服に願いを込めた。同展では、日本と世界各地の民族衣装や装身具に見る魔除けや招福の役割を探る

世田谷文化生活情報センター生活工房

☎/03(5432)1543
世田谷区太子堂4の1の1キャロットタワー3F
9時~21時
月曜休み(祝日は開館)

あみきをほどく 家庭用編み機の展覧会

▼10月31日~1月21
→完成までに多くの時間がかかる手編みは、手芸のなかでもとくに人の想いがこもるモノとして語られてきた。母親が夜なべした手袋は、その典型です。これに対して、戦後に普及した「家庭用編み機」(家庭機)は、誰でも早く簡単に、きれいに編めることが目指されたプロダクト。家庭機は、1950年代後半から60年代にかけて流行した。最盛期には年間100万台が生産されており、花嫁道具としても売り出されている。ミシンと並ぶ定番の家庭用品であり、またニット製品を量産するための仕事道具でもあった。しかし既製服が一般化すると、編み物は「作るもの」から「買うもの」へ、「家事」から「趣味」へとシフトしていく。やがて家庭機は、徐々にその姿を消していった。同展では、各時代の家庭機や編み物、雑誌等の資料を糸口に、この家庭用品を中心に編成された「暮らし」と「編むこと」の関わりを辿る。あわせて現在も家庭機を使用するニッターの作品も紹介。1923年に萩原まさが考案してはや100年、長らく忘れられてきた家庭用編み機の可能性を再考する

世田谷文学館

☎/03(5374)9111
東京都世田谷区南烏山1-10-10
10時~18時
月曜休み(祝日は開館)

衣裳は語る──映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事

▼10月7日~2024年3月31日
→1950年代から80年代まで、100本以上の映画作品で数々の衣裳デザインを担当した柳生悦子(1929~2020年)のデザイン画を展示し、映画衣裳デザイナーのパイオニアの仕事を紹介する。

東京国立博物館

☎/03(5777)8600
台東区上野公園13の9
9時30分~17時(金曜~20時、土曜・日曜・祝日~18時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

中国の染織 吉祥文様

▼11月14日~2月4日
→中国の旧正月である春節にあわせて、吉祥文様を表した緞通(絨毯)、刺繡を展示。四霊に数えられる龍に加え、中国で好まれてきた牡丹文、蝙蝠文、蝶文、石榴文などについて、各モチーフに込められた願いを解説するとともに、作品の染織技法を紹介する

アジアの染織カシミヤ・ショール 吉祥文様

▼11月14日~2月4日
→インド北西部・カシミール地方で放牧される山羊からは、上質な毛糸が生産された。それを染色し、緻密な文様を綴織で表したカシミヤ・ショールは、インド・ムガル朝の貴族のみならず、18世紀にはヨーロッパでも人気を博した。その需要に応えるため、織りを模した刺繡のショールが登場し、さらに、イラン・ケルマン地方でも製作されるようになる。同展では、これらの作品を展示し、カシミヤ・ショールの展開を追う。あわせて、カシミヤ・ショールを愛好したインド・ムガル朝やイラン・サファヴィー朝の装束や錦も展示することで、同時代のアジアの宮廷文化を紹介する

Ecru+HM(エクリュ+エイチエム)

☎/03(3561)8121
中央区銀座1の9の8奥野ビル4F
12時30分~19時(最終日~17時)
水曜休み

kamome works 塩崎めぐみバッグ展

▼12月1日~9日
→刺し子のように細かく無数のスッテチをした総手縫いのバッグ、布や革を細いテープ状にし、それを立体に立ち上げて縫うぐるぐるバッグなど、お出かけ気分を盛り上げ、「楽しい個性」を運んでくれるバッグたち、カスタマイズした布や革、手染めやオリジナルの焼印や型押し、ハンドステッチなどの創造性に溢れたバッグなどを展示

ATELIER MUJI GINZA

☎/03(3538)1311
中央区銀座3の3の5無印良品銀座5F
11時~21時
不定休

素材の源流を辿る『渡し舟-からむしの営み』

▼11月3日~1月28日
→世界各地で受け継がれてきた伝統的工芸の多くは、生活様式の変化、作り手の高齢化や後継者不足など時代の移り変わりとともに様々な課題に直面している。「素材の源流を辿る」は、様々な課題に向き合いながらも、昔とかわらない原材料と伝統的な技術で作られる素材や作り手に目を向け、背景を理解するとともに文化として丁寧に伝えることで、共感や新たな価値の創出に繋がるようなものづくりを紹介していく取り組み。今回は第一弾として、苧麻とも呼ばれる「からむし」という植物の繊維を素材としたからむし織を取り上げる。からむしは麻に近い素材で、吸湿性や速乾性に富んだ肌触りの良さを持ち、夏の衣料品に適した素材として、高級織物の原料にも使用されてきた。同展は3つのテーマで構成し、古来より受け継がれたからむし栽培の様子を福島県昭和村の四季豊かな自然風景の写真、栽培の際に使用する道具などとともに展示する「季節に根ざしたからむしの栽培」、福島県昭和村でからむしの可能性を探る活動を行っている渡辺悦子、舟木由貴子による「渡し舟」のアトリエを再現し、からむしを績んで糸を作り、布を織り上げる工程を実際に使用している道具の展示を交えながら、渡し舟の活動を紹介する「渡し舟-からむしの営み」、からむしの可能性を探り、そのひとつとして、からむしとアート分野との融合を試みる「これからのからむしを探る」では、からむし織の布に染色家の柚木沙弥郎氏の図案を配し、藍染め集団BUAISOUが染め上げたタペストリーなどを展示する。素材の生まれる背景から今後につながる可能性を提案し、これまで培われてきたものづくりの過去、現在、未来をつなぐ展示を目指す

ギャラリーおかりや

☎/03(3535)5321
中央区銀座4の3の5銀座AHビルB2F
11時~19時(最終日~16時)
会期中無休

織・米山みどり作品展

▼11月29日~12月4日
→手織りによるショールやかばんなどの展示

永井 みどり 帽子展(冬帽子)

▼12月6日~11日

大類尚子ストール展

▼12月20日~25日

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ACギャラリー

☎/03(3573)3676
中央区銀座5の5の9阿部ビル4F
11時30分~19時(最終日~16時)
会期中無休

ふたつのFun―冬麗―

▼12月4日~9日
→着物リメイクの寺腰富美子、自然をモチーフの装身具・栗原くみこの2人による冬の装いの作品展

ギャラリー・シェーヌ

☎/03(6264)2951
中央区銀座6の13の4銀座52ビル
11時~18時(最終日~15時30分)
会期中無休(12時~作家在廊)

染織ふたり展

▼12月4日~9日
→新匠工芸会に所属してきた川上貴子、小高みどり2作家によるの退会後2回目の作品展

ギャルリ・シェーヌ

☎/03(6264)2951
中央区銀座6の13の4銀座S2ビル1F
11時~18時(最終日~17時)
会期中無休

TEXTILE ART WORKS vol. 3

▼11月27日~12月2日
→女子美術大学短期大学部 造形学科 テキスタイルデザインを卒業した若手作家と現職教員によるグループ展

ふたり展

▼12月4日~9日
→女子美術大学出身の小髙みどり(染)、川上貴子(織)の作品展

新井画廊

☎/03(3574)6771
中央区銀座7の10の8
11時~19時(最終日~17時)
会期中無休

都竹麻里子展―染料と絵具の出会い―

▼11月27日~12月2日
→染料と絵具をメディアとして描いた絵画を展示

丸紅ギャラリー

📩/gallery@marubeni.com
千代田区大手町1の4の2丸紅ビル3F
10時~17時(入館30分前)
日曜・祝日

源氏物語 よみがえった女房装束の美

▼12月1日~28日
→2023年12月から2024年2月にかけて、同ギャラリーでは、平安時代の女房装束と桃山時代の小袖を連続した形で展覧する。いずれも専門家グループによる厳密な時代考証を経て一流の職人の手により再現ないし復元されたもの。前半の今展覧会は実践女子大学の全面的な協力のもとに実施いする。同学は、私立大学研究ブランディング事業「源氏物語研究の学際的・国際的研究拠点の形成」の一環として、『源氏物語』「若菜 下」の六条院の女楽に登場する明石の君の装束の再現を5年の歳月をかけて行った。仕上がった装束の美しさだけでなく、学問上への寄与、技術の検証、継承という観点からも大変意義深い展覧会となる

弥生美術館

☎/03(3812)0012
文京区弥生2の4の2
10時~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合開館)、11月14日休み

アンティーク着物の魅力再発見!「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展

▼9月30日~12月24日
→アンティーク着物ブームの牽引役として登場した〈銘仙〉。大正から昭和初期に女学生を中心に大流行した着物であるが、現代の着物にはない斬新な色柄が多く、胸ときめきわくわくさせられる。同展では、銘仙蒐集家・研究家である桐生正子の約600点のコレクションから選び抜いた約60点の銘仙を展示。着物スタイリストの大野らふ氏のコーディネートで紹介する。銘仙でみるgirl’s History。100年前の女学生文化は新しいことの連続、ささやかな闘いの歴史であった。伝統的な日本の価値観に西洋の文化や考え方が流入してきた時代。そんな過渡期に生まれた若い女性たちのカルチャーを、銘仙を通してひもといていく

伝統工芸青山スクエア

☎/03(5785)1301
港区赤坂8の1の22赤坂王子ビル
11時~19時(最終日~18時)
12月29日~1月3日休み

全国伝統的工芸品公募展優秀作品展

▼12月22日~1月11日
→長い間受け継がれた伝統的技術・技法に、現代生活の中で使われるための新しいアイディアや表現を取り入れた、市場性のある伝統的工芸品の公募展入選・入賞作品から優秀作品を展示

港区立郷土歴史館

☎/03(6450)2107
港区白金台4の6の2ゆかしの杜内
9時~17時(土曜~20時、入館30分前)
10月19日、11月16日休み

ある図案家の仕事―宮中の染織デザイン―

▼10月14日~12月10日
→港区に長年居住した中山冝一(1884~1970)は、富山県立工芸学校図案絵画科一期生として入学し、卒業後は上京し図案家として活動する。中山が晩年に自身で作成した図案帖『國華』には、髙島屋から委嘱を受けて手掛けた宮中の室内装飾、お好み裂、貞明皇后・香淳皇后の袿やドレスなどの図案、下図、写生画が収められており、当時の宮中の染織品にかかわるデザインが生まれる過程を知ることができる。この『國華』を中心に、ひとりの人物が図案教育を受け、図案家として仕事をしていく過程を、同時代の動向もふまえながら紹介する

パナソニック汐留ミュージアム

☎/03(5777)8600
港区東新橋1の5の1パナソニック東京汐留ビル4F
10時~18時(入館30分前)
水曜休み(12月13日は開館)

コスチュームジュエリー―美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール―小瀧千佐子コレクションより

▼10月7日~12月17日
→20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成概念から解放され、優れたデザインや衣服との組合せの魅力によりパリのモード界では不可欠の要素となり、 やがてアメリカへも伝わった。同展はコスチュームジュエリーの展開を包括的に紹介する日本初の展覧会。国内随一のコレクションから、400点を超える作例を紹介するとともに、各デザイナーが生み出したそれぞれの様式美を探る

根津美術館

☎/03(3400)2536
港区南青山6の5の1
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

繡と織―華麗なる日本染織の世界―

▼12月16日~1月28日
→様な織と繡(刺繍)は、染織品の加飾技法の中でも古くから日本では格式高いものとして捉えられた。また時代がくだると、刺繡は染と組み合わせられて小袖を彩り、重厚な織は能装束に多用された。 根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎は、古美術品の豪快な蒐集で名を馳せたが、その意欲は染織品にも向けられた。同展では、嘉一郎の蒐集品を中心に、法隆寺や正倉院伝来の上代裂、袈裟や打敷などの仏教染織、唐織や縫箔といった能装束、そして江戸時代の小袖まで、幅広い時代の染織品の中から、織と刺繡の技が光る作品を紹介する

国立新美術館

☎/03(5777)8600
港区六本木7の22の2
10時~18時(入館30分前)
火曜休み(祝日の場合翌休)

イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル

▼9月20日~12月11日
→20世紀のファッション界を席巻し「モードの帝王」とよばれたイヴ・サンローラン。イヴ・サンローランはクリスチャン・ディオールの急死をうけ、1958年にディオールのデザイナーとして鮮烈なデビューを飾る。1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表。それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたって世界のファッションシーンをリードし、サファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させるなど、女性たちのワードローブに変革をもたらした。同展はイヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展。わずか21歳で衝撃的なデビューを果たしてから、自身のブランドとして初のコレクションを成功させ、美術作品や舞台芸術、そして日本にも影響を受けながら独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる歴史を、ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む約300点によって、12章構成で余すところなく紹介する。20世紀後半における偉大な才能であるイヴ・サンローランから生み出される、唯一無二でありながら、豪華絢爛な美の世界を間近で堪能できる

全国伝統的工芸品公募展

▼12月1日~11日/最終日~13時
→長い間受け継がれた伝統的技術・技法に、現代生活の中で使われるための新しいアイディアや表現を取り入れた、市場性のある伝統的工芸品を公募し、魅力あふれる製品の開拓を行う目的の公募展。生活の中で実際に使用または飾ることができ、日常に潤いを与え、暮らしが楽しくなるような作品、国内だけでなく世界のマーケットにも通じ、いつまでも大切に使いたくなる作品を展示”

日本民藝館

☎/03(3467)4527
目黒区駒場4の3の33
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

2023年度日本民藝館展―新作工藝公募展―

▼ 12月10日~24日
→手仕事による伝統的な工芸品を中心に、日本各地で作られた新作工芸品の数々を展示・販売する恒例の新作工芸公募展

山根記念ギャラリー

☎/042(342)5146
小平市津田町2の1の1津田塾大学小平キャンパス
9時~16時30分
土・日曜、祝日休み(12月3日は開館)

「津田梅子の小袖修復プロジェクト」総合報告展~心をつなぐ手仕事~

▼11月13日~12月15日/※小袖展示は12月3日~8日(津田梅子資料室)
→1871年12月、日本初の女子留学生の一人として、満8歳の津田梅子は岩倉使節団とともに、横浜からアメリカへ向けて旅立った。この時に着ていた朱色の小袖が、津田梅子資料室に保管されている。およそ 200 年前に作られた華やかな小袖は、津田梅子関連資料の中でもとくに人気があり、何度も展示・取材に登場し、人々の目を楽しませてきたが、徐々に退色が進み、刺繍や縫い目のホツレも目立つようになってしまったため、創立 120 周年を機に本格的な修復を行うことになった。創立 120 周年記念事業「津田梅子の小袖修復プロジェクト」の実施に当たっては、「女子美術大学 染織文化資源研究所」の全面的な協力を得ることができた。同学と同年(1900 年)の創立である女子美術大学は日本刺繍の技術・研究分野において定評があり、さらに染織文化資源研究所はその技術を活かして多くの染織文化財の修復を手掛けている。同研究所による保存処理・修復作業は 2022 年度にすべての工程が無事に完了し、小袖は愛らしい姿を取り戻すことができた。総合報告展「心をつなぐ手仕事」では、修復プロジェクトの始動から完了、そしてその後日談までを紹介する

茨城県陶芸美術館

☎/0296(70)0011
茨城県笠間市笠間2345
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

江戸の粋、極上の縞 浅野榮一の江戸小紋

▼9月6日~12月3日
→美浦村(茨城県)で祖父の代からの染めの仕事を受け継ぐ浅野榮一は、江戸小紋、特に縞染において国内屈指の技術をもち、高い評価を受けてきた。手作業による、緻密な工程の繰り返しにより生み出された縞染の作品は、整然とした中にも手わざのわずかなゆらぎがもたらす趣や品格にあふれ、見る人を魅了する。同展では、長年、技の向上に真摯に向き合い、現在も優れた作品を生み出し続ける浅野榮一の業績を、着物、着尺などの作品約30点で紹介する。また、浅野榮一が使う人間国宝の故・児玉博(1909~1992)作の型紙を複数紹介

益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子

☎/0285(72)7555
栃木県芳賀郡益子町益子3021
9時30分~16時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月25日~1月1日休み

益子日帰り―旅する染色家 芹沢銈介―

▼10月22日~1月8日
→民藝運動の染色家として知られる芹沢銈介は旅を好み、生涯にわたって日本各地や世界各地をめぐった。芹沢の作品には、各地を旅することで目にした手仕事の現場の光景や、そこで作られた民芸品などが数多く表されている。特に1939年の沖縄滞在以降、沖縄をモチーフとした名作を次々に生み出し、明るくおおらかな作風へと転換している。芹沢は益子にも訪れ、窯場など町の様子を描いた『益子日帰り』という絵本を制作した。同展では「旅」をテーマに、芹沢が旅先で出合った景色や文物に取材した作品を紹介

群馬県立日本絹の里

☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み

宝塚歌劇~美しき和の世界~

▼10月21日~12月22日
→宝塚歌劇は、大正3(1914)年に初演を行って以来、100年以上の歴史を持つ日本を代表する劇団。宝塚歌劇の魅力の一つである絢爛豪華な衣装は、鮮烈な美しさで多くの人々を魅了し、夢と感動を与えている。同展では、宝塚歌劇展初となる《和》の衣装を中心とした構成で、華やかで美しい宝塚歌劇の世界を紹介する

君津市立久留里城址資料館

☎/0439(27)3478
千葉県君津市久留里字内山
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

長板中型―松原伸生の伝統と展開―

▼11月21日~12月17日
→「長板中形」は染色技法の一つ。分業が発達した技法で、「糊置き」という精緻な工程に、特に技術が要求された。松原伸生はこの糊置きだけでなく、染色(本藍染)まで一貫して行う長板中形の作り手。松原伸生は1984 年に父の利男とともに君津市に移住して工房を構えた。父に師事し、伝統の技術を継承すると共に、新たなデザインや生地も取り入れ、作品を生み出している。松原氏日本伝統工芸展等において受賞を重ね、令和5年度の重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定された。長板中形の繊細な技術と、君津の自然の中で生み出される松氏の作品を紹介する

ギャラリーかれん

☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休

糸遊工房手織り作品展示会

▼11月27日~12月1日
→手織り作品

冬にまとう手織展

▼12月11日~15日
→手織り、手作り作品

水平線ギャラリー

☎/080(2080)6581
鎌倉市御成町5の6の1B
11時~18時(最終日~17時)
会期中無休

であい展

▼11月30日~12月3日
→5名の作家による、手織り、つまみ細工、アクセサリー

Idunn(イズン)第5回展示販売会

▼12月8日~10日
→手織り、手編みの作品を紹介

相山愛子 織と布の服展

▼12月13日~16日

In two shakes of a lamb’s tail/ひつじやworks 2023

▼12月21日~24日
→手染めの羊毛や毛糸、手染め糸を使ったニット、「羊」にまつわる手仕事道具、雑貨を展示販売

女子美アートミュージアム

☎/042(778)6801
神奈川県相模原市南区麻溝台1900女子美術大学10号館1F
10時~17時(入館30分前)
日曜、祝日休み

女子美染織コレクション展Part11 アンデスの染織品

▼前期:9月13日~10月7日、後期:11月1日~12月9日
→アンデス文明は、現在のペルー共和国の太平洋海岸地帯からボリビア共和国西部の高地で紀元前約1300年から紀元後1600年に発達した。ここでは織物の文化が豊かに発展し、海岸地帯では綿の栽培が、高原地帯ではアルパカやリャマの家畜化が早くから始まり毛織物の文化が芽吹いた。アンデスの人々は文字による記録こそ遺さなかったが、織物の模様は文化と創造力の記憶そのものである。神像や動物や自然を神格化したモチーフ、身近な動植物など、独創的でユニークな表現は、人々の生活の豊かさを感じさせる。同展では、女子美染織コレクションが有する約400点のアンデスの染織品を前期・後期に分けて全点公開する。鮮やかな色彩や高度な織物技術により創出された豊かな歴史を貴重な文化財に触れる貴重な機会となる

新潟市文化財センター

☎/025(378)0480
新潟市西区木場2748の1
9時~17時(土・日曜・祝日10時~16時)
月曜休み(祝日の場合翌休)

育てる・紡ぐ・織る―麻の歴史―

▼9月12日~24年3月24日
→麻は縄文時代から編布(アンギン)などに使われてきた、身近な素材の一つ。糸や布そのものは地中で腐ってしまうため、遺跡ではなかなかお目にかかることができない。しかし、最近は、機織りの復元実験や分析により、使用された植物を特定する「繊維考古学」などさまざまな研究が進んでいる。同展では、麻の利用とその歴史について、新潟市および近隣の考古資料を中心に、絵図・復元写真なども合わせてわかりやすく展示する

雪梁舎美術館

☎/025(377)1888
新潟市西区木場2748の1
9時30分~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

工芸2023

▼11月18日~12月24日
→古くから新潟は、金属加工の盛んな土地で職人が多く育っている。ほかにも、漆や染織、陶磁、木竹、ガラスなど幅広い分野でものづくりの精神が根付き、高度な伝統的技術から、新しい表現技法の作品まで多彩に共存している。この優れた技が、永く未来へと受け継がれていくことを願っている。同館は「美術育成財団」として設立した美術館。ここに、新たに「工芸2023」の開催を通し、熟練の工芸作家から、次代を担う若い作家まで、また日本海に連なる大学の学生を含め、技法や会派にとらわれない“工芸の今、そして未来”を世に発表し、工芸の発展と振興、次代を担う作家の支援と育成を図る。50歳以下の新潟県在住者・出身者、6大学(秋田公立美術大学、東北芸術工科大学・長岡造形大学・上越教育大学・富山大学・金沢美術工芸大学)在籍の学生、院生、2021年度卒業生・修了生を対象に、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸など工芸全般から公募し、すべての出品作品を展示する

加賀本多蔵品館

☎/076(261)0500
金沢市出羽町3の1
9時~17時
会期中無休

加賀藩の武装

▼9月8日~12月5日
→本来、戦闘の用具だった武装品は、実用性の向上が図られつつ、次第に装飾やデザインにも工夫がこらされるようになった。このうち加賀本多家の初代・政重が関ヶ原の戦いで身につけたと伝わる甲冑は顔を守るほお当てにとがった鼻や牙のような銀製の歯がつけられ、威容を示している。本多家や藩士の家に伝来する武装品およそ60点を紹介する

福井県陶芸館

☎/0778(32)0273
福井県丹生郡越前町小曽原120の61
9時~17時(入館30分目)
月曜(祝日の場合翌休)、12月28日~1月4日休み

新幹線開業記念特別展Ⅰ「魅せる、現代工芸―金沢-福井-京都―」

▼第二部:12月2日~2月18日
→令和6年3月の北陸新幹線開業を見据え、福井県陶芸館では新幹線沿線がつなぐ予定をされている地域である金沢、福井、京都の工芸による連携を目的とした工芸作品の交流展を開催する。金沢からは金沢美術工芸大学大学院生、福井からは日展に所属する越前焼作家・吉田豊一氏、司辻健司氏、京都からは京都市立芸術大学大学院生の協力で、北陸新幹線がつなぐ1府2県の作家の工芸作品を一堂に展示することにより作家同士の交流、「伝統工芸」が盛んな産地の「現代工芸」という新たな可能性について模索を試みる。実用の「用」だけではなく、「魅せる」をテーマとした工芸作品を展示する。出品作品には染織を含む

山梨県立美術館

☎/055(228)3322
山梨県甲府市貢川1の4の27
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

▼11月18日~1月21日
→アーツ・アンド・クラフツは、19世紀にイギリスで活躍したデザイナー、詩人、社会運動家であるウィリアム・モリス(1834~96)が提唱したデザイン運動。産業革命によって生まれた機械化による粗悪な量産品や、職人の手仕事を軽視する商業主義を批判し、上質なものづくりや天然素材の価値を見直すことで、日常に根ざした多彩な美術工芸品を生み出した。モリスが提唱したアーツ・アンド・クラフツの精神は同時代の若いデザイナーや建築家たちの共感を呼び、イギリス以外のヨーロッパの国々やアメリカ、さらには日本にまで広がった。日常生活と芸術を結びつけたアーツ・アンド・クラフツの実践は、現代のデザイン思想にまで引き継がれている。同展では、モリスの代表作として名高い《いちご泥棒》をはじめ、テキスタイル、家具、金属製品、ガラス製品、宝飾品、書物といった160点に及ぶ作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と広がりを紹介

岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや

☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)

東京農工大学科学博物館連携展「フランス式・イタリア式・そして諏訪式へ~VRでよみがえった葵町製糸場~」

▼11月23日~2月18日
→富岡製糸場と同時期に作られ、明治6年に現在の東京都港区虎ノ門付近にあったとされている官営2番目の製糸工場『勧工寮葵町製糸場』。この製糸場は、イタリア式の製糸法を採用し、フランス式である富岡製糸場と同時期に作られ、器械製糸技術の伝播に貢献したことが知られている。幻であったこの勧工寮葵町製糸場の図面40点余りが発見されたことにより、東京農工大学科学博物館で復元プロジェクトが立ち上げられた。膨大な紙の図面をデジタル画像化し、VRで復元された製糸工場を同時代の資料とともに紹介する


駒ヶ根シルクミュージアム

☎/0265(82)8381
長野県駒ヶ根市東伊那482
9時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合は開館)

第16回現代手織り物クラフト公募展

▼10月26日~12月3日
→全国で独自の創作活動をしている創作のプロ、および将来プロを目指す人たちが創作した、独創的で優れた織物を公募し、入賞入選作品を展示することで、自立の道を開く支援の場となることを目指して開催する展覧会。部門は、着物、反物、帯、タペストリー


光ミュージアム

☎/0577(34)6511
岐阜県高山市中山町175
10時~17時(入館~16時)
火・水曜休み

古代アンデス文明展 ~黄金と土器と五色織りなす布の神秘~

▼6月10日~12月25日
→本年は日・ペルー外交関係樹立150周年に当たる。ペルーは日本が中南米で国交を結んだ最初の国であり、世界遺産マチュピチュのあるウルバンバ郡は、高山市と友好都市提携も結んでいる。南米アンデスでは紀元前3000年頃より、各地に多様な自然環境を土台とした様々な文化が生まれ、4000年以上に渡り繁栄した。特に15世紀にはインカ族がアンデス全域を統一し、インカ帝国を築き上げた。その中心地がペルー南東のクスコ。同展ではインカをはじめ、パラカス、ナスカ、モチェ、ティワナク、チムー、チャンカイなど、アンデス各地に起こった諸文化の出土品(同館所蔵)を約90点展示する。「永遠の生命」の象徴であった黄金、ユニークな造形の土器、千年以上前の色鮮やかな織物などを紹介する

静岡市立芹沢銈介美術館

☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

芹沢銈介ののれん

▼10月7日~12月10日
→芹沢は染色に専念するようになった30代から持ち前の卓越したデザイン力を発揮し、文字、風景、人物、工芸品など多彩な模様を、次々にのれんに表現していった。その数は少なくとも300種以上にのぼり、巨匠として国際的な評価を得た80代に至るまで途切れることなく制作が続けられた。同展では、初期から晩年までののれん50点を幅広く紹介する。展示室後半の3室には、芹沢銈介の収集品の中から、台湾先住民の工芸品を展示する


富士山かぐや姫ミュージアム

☎/0545(21)3380
静岡県富士市伝法66の2
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

郷土を染める~小山もと子型染の世界と富士山~

▼9月16日~12月17日
→染色家である小山もと子(1918~2001)は、台所を工房に、写生から染めまですべて自分で作り上げる独自の技法「富士の型染」を確立し、富士市を中心に制作活動と普及につとめた。その作風は、身近な草花や郷土の自然、心象風景などが多く、富士に生きる私たちにとってはどこか懐かしく、初めて見る人にはまるで寄りそうような作品を数多く生み出した。同展は、平成29年にご遺族から当館へ寄贈された作品群の中より、日々様々な姿を見せる富士山を描いた作品、約30点を紹介する

豊田市民芸館

☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

沖縄の美

▼10月7日~12月3日
→日本本土や中国、朝鮮、東南アジアの国々の影響を受けながら琉球王国として独自の文化を形成してきた沖縄。その地を日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)が初めて訪問したのは 1938 年のこと。「私たちのように伝統的な工藝品を求めて各地を歩いている者には、琉球の存在は誠に奇跡のようなものであった」と柳は絶賛し、以来、民藝運動の仲間とともに計4回にわたり沖縄を訪れた。土地の風物や言語、暮らし、自然の豊かさに感嘆し、工藝調査や蒐集を精力的に行い、展覧会や雑誌『工藝』などを通してその成果と魅力を広く紹介してきた。同展では令和4年度に本土復帰50年を記念して日本民藝館で開催された特別展を再構成する。型紙を使って文様を染める華やかな紅型の衣裳や手描きで糊引きするうちくい(風呂敷)、芭蕉や苧麻、絹、木綿などを材に地域ごとに特色のある縞や絣の織物、技法も形態も多様な陶器や漆器とともに、柳らの訪問時に撮影された戦前の沖縄を紹介する写真もあわせて展観。改めて沖縄が「美の宝庫」であることを紹介する


西陣織史料室

☎/075(432)6130
京都市上京区堀川通今出川下ル西陣織会館3F
10時~16時
月曜休み(祝日の場合翌休)

組合創立140周年・三組合合併50周年記念「時代と歩む 西陣織」

▼9月5日~12月20日
→今年、西陣業界に組合が創立されて140周年となる。明治16年(1883)、西陣に織物組合を組織して発足、その後、時代の環境変化に伴い、十数の組合を経て、昭和33年(1958)に現在の組合の一つ前の組合である西陣織物工業組合、西陣着尺織物工業組合、西陣毛織工業組合の三組合が発足した。そして、この三組合は昭和48年(1973)に合併、現在の西陣織工業組合となって今年で50周年を迎える。今回、節目の年を記念して、史料室では所蔵品のなかから、組合が創立した明治期の織物や三組合が合併した昭和48年前後の織物を中心に紹介。また、明治からこれまで歩んできた時代の変遷を感じられる貼交屏風も展示

京都国立近代美術館

☎/075(761)4111
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1<コレクション・ギャラリー>
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

友禅と型染

▼10月5日~12月17日
→友禅と型染に焦点をあて、着物、壁掛、屏風など、当館所蔵作品の中から近現代の染織作品を紹介する。友禅は江戸時代に京都で活躍した扇絵師・宮崎友禅に由来する言葉。もともとは友禅の扇絵が流行となって小袖(着物)の意匠にも取り入れられたように、「友禅」とは流行を生み出す模様のことだった。しかし、次第にこれらの流行模様を表現する染めの技法と結びつき、今日の「友禅」が誕生した。友禅染が非常に繊細な表現を可能としたことは、ここで紹介する三代田畑喜八や木村雨山、森口華弘らなどの作品に顕著である。一方の型染は、江戸時代に盛んになった染めの技法で、模様を彫った型紙を生地にのせて糊を置いた後に染料を用いて色を挿すもの。型紙を彫って模様を現わすことから表現には自ずと制限が加わるが、生地の上で型紙の模様が繰り返されていく反復性が独自の装飾効果を生む。鎌倉芳太郎や鈴田照次の作品は模様の反復性をみせる仕事であるが、型染をより絵画的な表現へと展開させた芹沢銈介や稲垣稔次郎は「型絵染」の技法で人間国宝に認定された。また、型紙による抑制された染色効果を大画面の中に展開する、日展等で活躍した(する)春日井秀大、中堂憲一、内藤英治の作品もあわせて紹介

京都市美術館(京都市京セラ美術館)

☎/075(771)4107
京都市左京区岡崎円勝寺町124
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

第10回日展

▼12月23日~1月20日
→日本最大規模の総合公募展「日展」の京都巡回展。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門を設け、全国を巡回する基本作品と地元関係作品を展示

ギャラリー翔

☎/075(724)8154
京都市左京区北山通下鴨中通東入ル北側
11時~18時(最終日~17時)
月曜休み

Decemberクラフト展

▼12月5日~10日
→クラフト作品の展示

川島織物文化館

☎/075(741)4323
京都市左京区静市市原町265
10時~16時30分(入館30分前)
見学は要予約 土・日曜、祝日休み

綴織壁掛 春郊鷹狩 100年を語り継ぐ断機の綴

▼~12月26日
→今から約100年前に織り上げた明治宮殿 西溜之間の壁面装飾、綴織壁掛「春郊鷹狩」。宮内省(当時)より注文されたこの壁掛は特に苦心した織物の一つ。着手から完成までの過程は、その後のモノづくりに多大な影響を与えた。途中で製作を中止した「断機の綴」は、その証しとして大切に収蔵してきた。今回その「断機の綴」を、10年ぶりに展示する。180周年の歴史と共に、断機が語り掛けるメッセージを伝える

澤部清五郎生誕140年 川島と歩む 綴織壁掛

▼~2024年2月2日
→創業から約半分まで織り進めた大正後期から、戦後数年間にかけて製作した、綴織壁掛の資料をひも解く。苦難の時代に「綴織の川島」を支え、新た展開を見出し、大きな役割を果たしたのが、当社の宝物であるデザイナー澤部清五郎(1884-1964)であった。澤部は15歳の時、二代川島甚兵衞と出会い、三代・四代甚兵衞と共に歩んだ。その中で四代甚兵衞が感じたのは、澤部のバラエティの豊かさ・展開の上手さ・色彩の多様性と気品・運筆の妙・創意創作の淵源の深さと豊かさ、史実の確かさ、知識の豊かさだった。展示作品を通し、それらを紹介する


ギャラリーなかむら

☎/075(231)6632
京都市中京区姉小路河原町東入
11時~19時
会期中無休

爽風会展―ときの瞬き―

▼11月28日~12月3日
→日本工芸会所属の染織作家、村上良子(重要無形文化財保持者)、上原晴子、海老ケ瀬順子、佐野美幸による作品展

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京都万華鏡ミュージアム

☎/075(254)7902
京都市中京区姉小路通東洞院東入
10時~18時
会期中無休

うつろう染いろ 日下部雅生展

▼11月28日~12月3日
→染料、顔料、銀箔耀変…、2011年の東日本大震災、2015年には自身が1年間英国に滞在、そして2020年からのパンデミックを経験した作者の10余年。あまりにも大きく変化した作者独自の“染めいろ”を俯瞰して、その変化の代表作を展示する

細辻伊兵衛美術館

☎/075(256)0077
京都市中京区室町通三条上ル役行者町368
10時~19時(入館30分前)
会期中無休

福よぶ手ぬぐい展―縁起えぇわぁ―

▼9月30日~1月17日
→江戸時代から昭和初期の手ぬぐいコレクションの中から、「七福神」「縁起もの」「正月」「干支(龍)」の4つのテーマで、縁起の良い意匠の手ぬぐいをピックアップ。福徳を授ける七福神や、商売繁盛の縁起ものである招き猫、初夢に見たい一富士二鷹三茄子、龍は出世運や幸運をもたらす象徴として古くから好まれるなど、縁起をモチーフとした手ぬぐいは、今も昔も変わらない人気柄。また、十二支の中で唯一、伝説上の生き物である龍の姿をしている、2024年の干支「辰」にちなみ、さまざまな時代に制作された龍柄の手ぬぐいを紹介する。2024年の多幸多福を祈り、福が訪れますよう願いを込めた展覧会


ギャラリーマロニエ

☎/075(221)0117
京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町332
12時~19時(日曜~18時)
月曜休み

金輪栞個展 繰り返す 何も無くても、今を縫う。

▼11月28日~12月3日
→縫いによる作品展

ギャラリーにしかわ

☎/075(212)3153
京都市中京区河原町通四条上ルマロニエビル2F
12時~19時(最終日~17時)
月曜休み

岩村操織布展

11月29日~12月10日
→オリジナル素材の超極細カシミアのショールやシルクステンレス糸の不思議なスヌード、自作ファブリックの小裂を使ったキュートな人形、ブローチなどを展示


染・清流館

☎/075(255)5301
京都市中京区室町通錦小路上ル明倫ビル6F
10時~18時(入館1時間前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

小林祥晃展―風の記憶―

11月10日~12月10日
→蠟染技法によって独自の表現で作品を制作し、昨年逝去した染色作家の作品展。作家は、大阪芸術大学を卒業後、着物の制作に従事し、1980年代に作家活動に入り、自然からインスパイアされた心象風景を、蠟の筆描きによる柔らかく揺らぐ線の反復と雪が舞うように細かな点描が特徴の撒き蠟を組み合わせることで、独自の空間表現の作品を制作した。日展や国内外の展覧会でも展覧会でも活躍した創作の軌跡を辿る

京都市学校歴史博物館

☎/075(344)1305
京都市下京区御幸町通仏光寺下ル橘町437
9時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合翌休)

きらめきはぐくむ 京都の学校と伝統工芸―西陣織・京友禅・京焼―

▼前期:9月14日~10月17日、後期:11月2日~12月17日
→同館では、京都市の学校に伝わる、学校や地域にゆかりのある芸術家たちが手がけた作品や、地域の人たちから贈られた作品を管理している。それらの中には、地域と関係が深い西陣織・京友禅・京焼など、伝統工芸の作品も含まれている。同展は、京都を輝かせてきた伝統工芸と学校とのつながりにあらためて注目する企画展。京都市の学校園に伝わる伝統工芸の作品を中心に、伝統工芸にたずさわる家に生まれた画家たちによる学校への寄贈作品を展示する。あわせて、地域の伝統工芸の魅力が、学校で子どもたちへとどのように伝えられてきたかをうかがい知ることができる学校の記録なども公開する。きらめく伝統工芸が京都の学校でどのように育まれてきたのか、作品を通して紹介する

あべのハルカス美術館

☎/06(6624)1111
大阪市阿倍野区阿倍野筋1の1の43あべのハルカス16F
火~金10時~20時、月・土・日曜・祝日10時~18時
12月31日・1月1日休み

コシノジュンコ 原点から現点

▼11月23日~1月21日
→大阪・岸和田に生まれたコシノジュンコは、1960年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少で受賞、以後東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動をスタートさせる。世界各地でショーを開催し高い評価を得る一方、近年では服飾デザインの領域を超えた新たな境地を切り開いている。同展は、常にモードの先端を走り新たな創造を繰り広げるコシノジュンコの活動の全貌を紹介する過去最大規模の展覧会。衣装やデザイン画、写真パネルなど約200点からその魅力に迫る

ギャラリー白

☎/06(6363)0493
大阪市北区西天満4の3の3星光ビル2F
11時~19時(最終日~17時)
会期中無休

いまふくふみよ展 色の中の色―植物の色の中に潜る―

▼12月4日~9日
→植物染料による染色作品の展示

大阪日本民芸館

☎/06(6877)1971
大阪府吹田市千里万博公園10の5
10時~17時(入館30分前)
水曜(祝日は開館)

喜如嘉の芭蕉布物語

▼9月2日~12月19日
→芭蕉布とは沖縄で織られている、糸芭蕉の繊維を用いた織物。戦時中に途絶えかけていた芭蕉布を復興に導いたのは、沖縄県喜如嘉の平良敏子(1921-2022)である。岡山県倉敷市に女子挺身隊の一員として訪れていた平良は、戦後しばらく帰郷することができなった時期に、民藝運動の同人であった大原總一郎(当時の倉敷紡績社長)から織物を学ぶように勧めを受けた。そして彼女は、仲間たちと共に外村吉之介(倉敷民藝館初代館長)から織物を習い、柳による『芭蕉布物語』に出会う。帰郷の際、大原と外村から「沖縄で芭蕉布を織り続けてほしい」という思いを託された平良は、戦後の喜如嘉で地域の女性たちと共に芭蕉布を復興に導いた。1974年には「喜如嘉の芭蕉布」が重要無形文化財に、2000年には平良敏子が国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、現在では日本を代表する手工芸品として高く評価されている。 喜如嘉の芭蕉布の歩みの傍らには、大原や外村といった民藝運動の同人たちとの様々な交流があった。平良敏子と民藝運動との出会いから始まる喜如嘉の芭蕉布の物語を紹介する

ギャラリー猫亀屋

☎/072(425)4883
大阪府泉南郡岬町淡輪4193の2
10時~17時
火・水曜休み

ウールフェスタ

▼12月9日~17日
→染色、染織、テキスタイル

ガレリア・プント神戸

☎/078(200)5585
神戸市中央区山本通1の7の17 WALL AVENUE B1F
11時~18時(最終日~16時)
火・水曜休み

山下茜里個展―ASSEMBLE―

▼11月23日~12月3日
→チャンチンを使ったろう染による平面、立体作品を展示

白鶴美術館

☎/078(851)6001
神戸市東灘区住吉山手6の1の1<新館>
10時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

アナトリア絨毯の植物文―豊穣のイメージ―

▼9月20日~12月10日

赤穂市立歴史博物館

☎/0791(43)4600
兵庫県赤穂市上仮屋916の1
9時~17時(入館30分前)
水曜(祝日の場合翌休)、12月28日~1月4日休み(1月2・3日は臨時開館)

児島なか生誕200年記念 赤穂緞通

▼11月18日~1月23日
→赤穂緞通の創始者、児島なかの生誕 200
年を記念して戦前の赤穂緞通のほか、図
面や文書を展示。稀少な文様の緞通、特別に作られた絹の緞通、図面や図案帖、染料等の関連資料など、前回の大規模な展示から20年余りの間に発見されたものが一堂に公開される

武庫川女子大学附属総合ミュージアム

☎/0798(45)3509
兵庫県西宮市池開町6の46
10時~16時30分(土曜10時~15時)
日曜休み

近代のきものがみた夢

▼10月4日~12月6日
→同展は、当ミュージアム所蔵の近現代のきもの資料を対象とするが、今回取り上げたテーマは、今まで10回を重ねた同様の展示の総集編の一つであり、明治後期から昭和戦前期の生活の中で受容され、体験され、吟味された肌触りや、きものという仕掛けに注がれた想い、それらの基底に共有されていた身体感覚のような感受性について問い直そうとする企画。これらの多彩な、それ故に独自の、強烈なオーラを放つきもの類を通して、現代のわれわれの生活文化を顧みるヒントが見つける

姫路市書写の里・美術工芸館

☎/079(267)0301
兵庫県姫路市書写1223
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

姫路城世界遺産登録30周年記念「姫路城ゆかりの工芸―開窯200年の東山焼、寿ぎの高砂染を中心に」

▼10月28日~12月24日
→姫路城が平成5年12月に世界遺産に登録されて、今年は30周年となる。その歴史をさかのぼる江戸時代末期のこと、姫路藩は最大危機ともいえる大借財の返済に迫られた。難題を見事に解決したのが、4代の藩主に仕えて、今も「寸翁さん」と呼ばれて愛される名家老・河合道臣。起死回生戦略のひとつが、特産品による藩財政の立て直しだった。その契機は、文政5(1822)年に成立した、藩主忠実の養子・忠学と徳川将軍家斉の娘・喜代姫との婚約であった。姫の化粧料として得た木綿専売制をはじめ、高級贈答品としての、松蔭柄を特徴とする型染の高砂染生産の推進、塩田開発や港の整備も行い、藍染や革細工、菓子などの生産を奨励して、海路などで京や江戸に運び財を得た。なかでも「東山焼」は、当時最先端技術であった磁器生産の成功という画期的なできごとであり、姫路藩の存在感を世に知らしめた。同展では姫路のやきものを中心に展観するほか、現在の姫路木綿復活の取り組みを紹介、加えて、近年は「大奥御年寄瀧山日記」での記録が発見されて注目される高砂染をはじめ、姫路革など江戸時代から明治時代の工芸品を中心に、現存数が少なく貴重な播磨鍋なども借りて、姫路藩の工芸とその美意識を偲ぶ機会を設ける

岡山県立美術館

☎/086(225)4800
岡山市北区天神町8の48
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

第70回日本伝統工芸展岡山展

▼11月6日~12月3日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示

ヨリビト

☎/090(7372)1334
岡山県美作市真神687の1
11時~16時(初日13時~)
会期中無休

クリスマスの贈り物

▼12月1日~5日
→クリスマスのイメージで織ったふわふわで暖かい赤穂ギャベ(椅子敷き)の展示販売。会期中は織り手が在廊する

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

☎/0877(24)7755
香川県丸亀市浜町80の1
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

須藤玲子:NUNOの布づくり

▼10月8日~12月10日
→テキスタイルデザイナーの須藤玲子(茨城県出身、1953~)と、須藤が率いる「NUNO」の活動を紹介する。思いがけない素材を使用したり、伝統的な職人技と最新の工業技術を組み合わせたり、いち早くサスティナビリティに取り組むなど、従来の概念にとらわれないアイデアあふれる須藤とNUNOのデザインは、身近な「布」に新たな視点を次々に提示し、現代のテキスタイルデザインをリードし続けている。同展は、2019年に香港のミュージアム、CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)で企画、開催されたもので、コロナ禍のヨーロッパを巡回後、待望の日本開催となる。日本各地の職人、工場との協働作業や、素材の可能性を広げる取り組みに注目し、普段は見ることのできないテキスタイルの制作過程を、音と映像を交えたインスタレーションで展観する。創作の現場に触れることで、生活必需品としてのテキスタイルをあらためて見返し、観る人の暮らしに新たな美を加える機会とする

香美市立美術館

☎/0887(53)5110
高知県香美市土佐山田町262の1
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

染と織の表現

▼10月28日~12月17日
→人は古代から糸を紡ぎ、機を織り、生活の中で使われる様々な布をつくりだしてきた。糸を染め、布を織ることに情熱を注ぎ珠玉の作品を生みだした香美市にゆかりのある、青木邦子、坂本ゆみ、西緑、西峯久美、野町佳代、山崎香織の作品を紹介する

長崎ブリックホール

☎/095(842)2002
長崎市茂里町2の38
10時~19時(初日13時~)
会期中無休

手仕事・共生「ゆがふ舎」展in長崎~茅葺き「ゆがふ舎」に集う人びと作品~

▼12月7日~12日
→染色作家・平井真人の生家である築140年の茅葺き「ゆがふ舎」(神戸市登録有形文化財)の古民家復元に携わり「手の技」を体験した作り手が、2014年から「手で考える」をテーマにジャンルを問わない展覧会を国内外各地で毎年開催している。今回は27名の作家が出品する

熊本県伝統工芸館

☎/096(324)4930
熊本市中央区千葉城町3の35
9時30分~17時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

THE CRAFTSMEN~染師/鬼師/人形師/鋸鍛冶師~

▼10月7日~1月8日
→青空を勇壮にたなびく鯉幟、勇猛な顔で睨む武者絵幟など、今も昔ながらの手染めを続ける染師、平本靖二。熊本城の復興のシンボル、鯱を手がけ、全国的にも数少ない鬼瓦を専門に制作する鬼師、藤本康祐。黒い鳥帽子に赤い顔、紐を引くと目玉がひっくり返り、長い舌をペロリと出すカラクリ人形「おばけの金太」で知られる人形師、厚賀新八郎。その切れ味の鋭さや独自のデザインは世界中から高い評価を受ける、九州で唯一の鋸鍛冶師、岡正文。長年、伝統の技を守り、その技をさらに磨き邁進してきた熊本の4名の工芸家の世界を、昨年、熊本県が行った伝統工芸アーカイブ・情報発信事業パートⅤで記録撮影された制作映像とあわせて、その代表作と誰にも真似できない伝統の技の制作ポイントや妥協を許さない匠のこだわりを紹介する。アーカイブ映像は、YouTubeでは観ることができない長編バージョンの映像も紹介

古布のおしゃれ展

▼11月29日~12月3日

一本の糸から

▼12月5日~10日

ニットワーク 高祖かず子展

▼12月5日~10日

着物に新たな息吹を(思い出のお着物をお洋服へ)

▼12月5日~10日

沖縄県立博物館・美術館

☎/098(941)8200
那覇市おもろまち3の1の1
9時~18時(金・土曜~20時、入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月29日~1月3日休み

照屋勇賢 オキナワ・ヘヴィー・ポップ

▼11月3日~1月21日
→消耗品の紙袋が、本来の姿である「木」として立ち上がる《Notice–Forest》、琉球王国時代から続く紅型が、現代の沖縄と世界を翻訳する《結い、You-I》、おもちゃの貨幣を用いて、私たちの日常に普及している「象徴」の力を浮かび上がらせる《Monopoly》―。同展は、照屋勇賢(てるや・ゆうけん)の初期から最新作まで紹介し、その仕事の全体像に迫る沖縄で初の大規模な個展。照屋の作品は、heavyとpopが混在する沖縄の現在を投影し、普段私たちが気にも留めない「当たり前」を揺さぶる。それは、あらゆる場所で直面している分断や境界を乗り越えて、これからの世界を共に考えていく未来を想像させる

那覇市歴史博物館

☎/098(869)5266
那覇市久茂地1の1の1パレットくもじ4F
10時~19時
木曜休み

王家の衣裳~王子・王女の衣裳~/朱漆と沈金の漆器

▼12月1日~26日
→衣裳では、尚家資料から「王家の衣裳」と題して、王子・王女の衣裳を紹介する