10月の展覧会情報
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展覧会の掲載情報を募集しております。
【お知らせ】お申し込みは10月28日を以て終了・廃止いたしました。
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札幌市資料館ミニギャラリー

☎/011(251)0731
札幌市中央区大通西13
11時~18時(最終日~17時)
会期中無休

S&Lボビンレース展2023水のゆらめきハートのささやき

▼9月26日~10月1日

スクラップオブピース―キルトで綴る物語―

▼10月11日~15日


ギャラリー大通美術館

☎/011(231)1071
札幌市中央区大通西5の11大五ビル1F
10時~18時(最終日~16時)
会期中無休

工房ぱぱら創作婦人服と雑貨展

▼9月26日~10月1日

古裂の猫たち

▼10月3日~8日

色彩の森 うつわtoふぇると展

▼10月3日~8日

色のちがう北の風

▼10月10日~15日
→テキスタイルと陶器


北海道立北方民族博物館

☎/0152(45)3888
北海道網走市字潮見309の1
9時30分~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

北方民族の編むと織る

▼7月15日~10月22日
→北方民族の編むと織るをテーマに、バスケットやベルトなど編まれたり織られたりしたものを中心に展示し、主に女性の間に伝えられてきたデザイン・北方地域の共通性などについて紹介する



酒田市松山文化伝承館

☎/0234(62)2632
山形県酒田市字新屋敷36の2
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

布と糸で織りなす母娘像

▼10月6日~12月3日
→パッチワークと糸掛けアート


日本きもの美術館

☎/024(984)3021
福島県郡山市熱海町熱海5の211
10時~17時
年末年始(12月29日~1月3日)を除いて会期中無休

晴れの日の一領・思いは永遠に

▼8月23日~2024年1月15日
→今もなお袖を通せば「“晴れの日”を待っています」と言われているかのような、手の込んだ刺繡が施された幕末から明治・大正・昭和の振袖の数々を展示。時代の流れに入り込み、時を超えて想いを受け継ぐ着物の魅力を紹介する



文化学園服飾博物館

☎/03(3299)2387
渋谷区代々木3の22の7新宿文化クイントビル
10時~16時30分(入館30分前)
日曜・祝日休み(8月6日は開館)

日本の洋装化と文化学園のあゆみ

▼9月16日~11月13日
→明治期、日本は近代国家建設のためヨーロッパの文物を導入し、その一環として宮廷服に洋装が取り入れられた。上層階級の間で着られるようになった洋装は、大正、昭和初期には次第に都市部の富裕層の間にも広がり、戦後、生活様式の変化とともに日本人の生活に定着した。文化学園は大正12年(1923)の創立以来、日本の服飾教育の中心を担い、日本人の洋装化や、ファッションを担う人材育成に大きな役割を果たしてきた。同展では、主に明治期から戦後までの洋装化の流れを展観するとともに、文化学園の100年にわたる服飾教育のあゆみを振り返る


世田谷美術館

☎/03(3415)6011
世田谷区砧公園1の2
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

土方久功と柚木沙弥郎―熱き体験と創作の愉しみ―

▼9月9日~11月5日
→土方久功(1900~1977)は1929年から10年以上にわたりパラオやサタワル島で暮らし、現地の人々や風景を主題とした彫刻、絵画を制作した。また「民藝」の思想と芹沢銈介に影響を受け染色の道を志した柚木沙弥郎(1922~)は、身近な日常にある面白いものや楽しいことを原動力に100歳を迎えた今も精力的な活動を続けている。同展では、世田谷美術館の収蔵品を中心に、平面、立体、絵本など多彩に広がる二人の創作を紹介する


生活工房ギャラリー

☎/03(5432)1543
世田谷区太子堂4の1の1キャロットタワー3F
9時~21時
月曜休み(祝日は開館)

20世紀の映像百科事典をひらく 映像のフィールドワーク展 vol.2 ひもをうむ、あむ、くむ、むすぶ

▼7月25日~10月22日
→1952年、第2次世界大戦の敗戦後間もないドイツの国立科学映画研究所で、ある壮大なプロジェクトが始まった。その名は「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」(以下、ECフィルム)。世界中の知の記録を集積することを目指した、“映像による百科事典”。以降40年近くの歳月をかけ、あまたの研究者やカメラマンが世界各地に派遣され、その地に生きる人々の暮らしや儀礼、動植物の生命活動をフィルムに収めた。映像の総数は、実に3,000タイトル以上にも及ぶ。2019年春、生活工房で開催した「映像のフィールドワーク展」の第二弾である同展は、ECフィルムの中から、績む 編む 組む 結ぶ 撚る 綯う 織る、という「ひもづくり」にまつわる映像約50作品(会期中入替あり)を展示上映し、身近にある植物や獣毛を素材に、衣服から住居まであらゆるものを生み出してきた人間のものづくりの原点を辿る展覧会。ECフィルムには、遠い昔の遠い国の人が紡いだ、美しい手仕事の時間が記録されている。同展では、そのタイムカプセルを21世紀に開き、映像を「みて」草や古布など生活の中から素材を採集して「やってみる」、そして自分の「手から考える」ことを実践するワークショップも行う


世田谷文学館

☎/03(5374)9111
東京都世田谷区南烏山1-10-10
10時~18時
月曜休み(祝日は開館)

衣裳は語る──映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事

▼10月7日~2024年3月31日
→1950年代から80年代まで、100本以上の映画作品で数々の衣裳デザインを担当した柳生悦子(1929~2020年)のデザイン画を展示し、映画衣裳デザイナーのパイオニアの仕事を紹介する。


東京国立博物館

☎/03(5777)8600
台東区上野公園13の9
9時30分~17時(金曜~20時、土曜・日曜・祝日~18時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

アイヌと琉球 アイヌの暮らしと琉球の工芸

▼8月1日~10月22日
→アイヌ文化は13世紀以降サハリン・千島・北海道・北東北のアイヌの人びとが狩猟や漁撈、植物採集に加え、アムール川下流域や沿海州そして本州の和人と交易をもちつつ育んできた独自の文化である。同館のアイヌ資料は、明治6年(1873)に開催されたウィーン万国博覧会の事務局から引き継いだ資料や寄贈をうけた個人コレクションからなっており、さまざまな生活用具や衣服そして武具や祭祀具など膨大な数にのぼる。今回はアイヌの人びとが日々の暮らしの中で用いた狩猟や漁撈、そして調理に用いた道具などを展示し、その生活を紹介。琉球王国は15世紀以降南西諸島を治め、中国や日本そして朝鮮半島や東南アジアと関係を結ぶなかで、独特な文化をつくりあげた。同館の琉球資料は、明治17年(1884)に当時のドイツ政府の依頼をきっかけに、農商務省が沖縄県から購入した資料や寄贈をうけた個人コレクションからなっており、生活用具をはじめ、絵画や文書そして古写真も含まれる幅広いもの。今回は、琉球王国のなかでも第二尚氏時代を中心とした工芸作品のうち金工品と染織を展示する

浮世絵と衣装―江戸(衣装)

▼8月8日~10月1日
→江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示。同じ部屋に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませる展示とする。今回は、夏から初秋の季節に合わせ、麻の帷子などの夏の衣装に表現された菊、秋草、紅葉といった秋の模様、また、芙蓉や撫子といった花の模様を中心に展示する


いりや画廊

☎/03(6802)8122
台東区北上野2の30の2
11時30分~19時30分(土曜・祝日~17時30分、最終日~16時)
日曜休み

佐久間美智子展

▼10月23日~11月4日
→織造形の作品展示


ギャルりニュアージュ

☎/03(3841)1345
台東区駒形1の11の9
12時~19時
月曜休み

螺旋の記憶 A Piece of Spiral

▼9月30日~10月8日
→繊維を採る、撚る、糸にする。巻く、捩る、織る… 大地からのシンプルな技法に現代のエッセンスを加え、作品を制作している染織造形作家・矢島路絵の作品展


ACギャラリー

☎/03(3573)3676
中央区銀座5の5の9阿部ビル4F
11時30分~19時(最終日~16時)
会期中無休

稗田麻琴展 Ornament

▼10月2日~8日
→ステンレスメッシュを用いて柔らかく温かみのある有機的なふぁるむを生命体のように表現したオブジェとジュエリー


弥生美術館

☎/03(3812)0012
文京区弥生2の4の2
10時~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合開館)、11月14日休み

アンティーク着物の魅力再発見!「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展

▼9月30日~12月24日
→アンティーク着物ブームの牽引役として登場した〈銘仙〉。大正から昭和初期に女学生を中心に大流行した着物であるが、現代の着物にはない斬新な色柄が多く、胸ときめきわくわくさせられる。同展では、銘仙蒐集家・研究家である桐生正子の約600点のコレクションから選び抜いた約60点の銘仙を展示。着物スタイリストの大野らふ氏のコーディネートで紹介する。銘仙でみるgirl’s History。100年前の女学生文化は新しいことの連続、ささやかな闘いの歴史であった。伝統的な日本の価値観に西洋の文化や考え方が流入してきた時代。そんな過渡期に生まれた若い女性たちのカルチャーを、銘仙を通してひもといていく


21_21 DESIGN SIGHT

☎/03(3475)2121
港区赤坂9の7の6東京ミッドタウン・ガーデン内
10時~19時(入館30分前)
火曜休み

Material, or

▼7月14日~11月5日
→同展は、大き3つの視点から人間と「マテリアル」のつながりを読み解いていく。まず「マテリアル」が、「素材」として意味づけされるという視点を探る。人は思考によってマテリアルに意味を与える一方、マテリアルに触れているうちに意味を見出してもきた。有史以来、人が続けてきたその行為を、デザインやアート、暮らしのなかで生まれた手仕事などから紹介していく。続いて、マテリアルをとおした世界の絡まり合いを感じ、再発見することを目指す。人間だけではなく、この世界に生きる動植物もまたマテリアルを素材としている。ここでは私たちが生きる世界との「つながり」を再び意識することで、マテリアルとの「つながり」を再認識することを促す。人と動植物、動植物と人工物、これらの関係性から生まれた成果物などを中心に世界と「つながる」きっかけを提示する。最後に、私たちがマテリアルとの関係を更新する事例に迫っていく。マテリアルと私たち人や動植物は「共異体」として、世界と絡まり合っている。そのように捉えた上で多様なマテリアルと自身の手で向き合うと、ものをつくる視点や態度は大きく変わりうる。ここでは新しい視点や技術をもって、マテリアルとの関係を更新した素材やその取り組みを紹介していく。デザイナーによるプロダクトやリサーチを主眼とする成果物、アーティストによるマテリアルとの対話から生まれた多様な表現、工芸作家による作品や祭具・民芸品、そして人の視点を超えた動植物や有機物によるマテリアルへのアプローチ。多種多様な事例で、マテリアルへの意識を更新していくことを目指す


大倉集古館

☎/03(5575)5711
港区虎ノ門2の10の3
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

畠中光享コレクション 恋し、こがれたインドの染織―世界にはばたいた布たち―

▼8月8日~10月22日
→インドは古くから綿の国であった。植物繊維である木綿に美しい色を染めることは難しく、17世紀以前に赤や黄色を鮮やかに発色させ、しかも洗っても色落ちしない布を作る技法をもつ国はインドをおいて他にはなかった。同展では、交易により世界に輸出され、変化を遂げていったインド布の伝播に着目し、ヨーロッパをはじめ、インドネシア、タイ、ペルシャ、日本などへもたらされ、それぞれの地で変化を遂げた布たちを展示する。「更紗」の名で知られる捺染布をはじめ、ヨーロッパに渡った豊かな色彩のエキゾチックな柄のパランポールと呼ばれる捺染布、1枚作るのに最低3年はかかるといわれる緻密な綴織のカシミールショールなどを展観する。そして、何よりインド国内の宮廷や寺院で使われた金銀糸織や、今では技法さえわからないほどの複雑な絞り染めのターバンや上質の木綿モスリンなど、インド染織の幅広さや奥深さを紹介する


パナソニック汐留ミュージアム

☎/03(5777)8600
港区東新橋1の5の1パナソニック東京汐留ビル4F
10時~18時(入館30分前)
水曜休み(12月13日は開館)

コスチュームジュエリー―美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール―小瀧千佐子コレクションより

▼10月7日~12月17日
→20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成概念から解放され、優れたデザインや衣服との組合せの魅力によりパリのモード界では不可欠の要素となり、 やがてアメリカへも伝わった。同展はコスチュームジュエリーの展開を包括的に紹介する日本初の展覧会。国内随一のコレクションから、400点を超える作例を紹介するとともに、各デザイナーが生み出したそれぞれの様式美を探る


国立新美術館

☎/03(5777)8600
港区六本木7の22の2
10時~18時(入館30分前)
火曜休み(祝日の場合翌休)

イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル

▼9月20日~12月11日
→20世紀のファッション界を席巻し「モードの帝王」とよばれたイヴ・サンローラン。イヴ・サンローランはクリスチャン・ディオールの急死をうけ、1958年にディオールのデザイナーとして鮮烈なデビューを飾る。1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表。それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたって世界のファッションシーンをリードし、サファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させるなど、女性たちのワードローブに変革をもたらした。同展はイヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展。わずか21歳で衝撃的なデビューを果たしてから、自身のブランドとして初のコレクションを成功させ、美術作品や舞台芸術、そして日本にも影響を受けながら独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる歴史を、ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む約300点によって、12章構成で余すところなく紹介する。20世紀後半における偉大な才能であるイヴ・サンローランから生み出される、唯一無二でありながら、豪華絢爛な美の世界を間近で堪能できる



群馬県立日本絹の里

☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み

きものの彩り~岡信孝銘仙コレクションより~

▼9月7日~10月16日
→日本の近代化を支えた絹産業において、群馬県では、明治5年に官営の富岡製糸場が設立された。一方明治8年、須坂町では日本初の製糸結社である「東行会社(明治10年に「東行社」として認可)」が創立され、長野県の製糸業を牽引することとなった。明治から昭和にかけて生糸の町として栄えた須坂市。蔵の町並みが残る旧市街の玄関口にあたる場所に、須坂クラシック美術館はある。同展では、日本画家の岡信孝画伯の古民芸コレクションを収蔵展示する須坂クラシック美術館の協力により、大正から昭和のアンティーク着物を中心に古き美しき“もの”への想いを伝える

宝塚歌劇~美しき和の世界~

▼10月21日~12月22日
→宝塚歌劇は、大正3(1914)年に初演を行って以来、100年以上の歴史を持つ日本を代表する劇団。宝塚歌劇の魅力の一つである絢爛豪華な衣装は、鮮烈な美しさで多くの人々を魅了し、夢と感動を与えている。同展では、宝塚歌劇展初となる《和》の衣装を中心とした構成で、華やかで美しい宝塚歌劇の世界を紹介する


高崎市染料植物園

☎/027(328)6808
群馬県高崎市寺尾町2302の11
9時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

小さきものへの願いを込めて―子どものための染織品―

▼10月6日~11月26日
→生まれた子どもの無事と健やかな成長は、今も昔も変わらず、親たちが強く願う想いである。医療が現代ほど整っていなかった時代、幼い子どもの命は、成人よりもずっと弱く、病気や怪我などに容易に脅かされる存在だった。そんな小さな命を守るため、地域ぐるみで、誕生や成長を祝い、その加護を神仏に託し、成長の節目には儀礼を行うなどして祝福し、その安寧を喜んだ。同展では、子どもへの祈り・願いが込められたおむつや着物、成長を祝う場面で用いられた祝い風呂敷など、子どものための染織品を紹介する


ギャラリーかれん

☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休

ファブリックステンシル作品展示販売会

▼10月10日~13日
→オリジナルステンシル洋服など

手作り3人展

▼10月16日~13日
→ニット、帽子、皮など

手織り展

▼10月23日~27日
→さをり織で制作した服、小物など

ハンドクラフトKAM

▼10月30日~11月2日
→和布で作る服と雑貨

そごう美術館

☎/045(465)5571
横浜市西区高島2の18の1そごう横浜店
10時~20時(入館30分前、10月29日~17時)
会期中無休

アーツ・アンド・クラフツとデザイン―ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで―

▼9月16日~11月5日
→19世紀後半にイギリスで興ったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命以降急速に失われつつあった手仕事による制作活動を取り戻し、更に、生活と芸術の一体化を目指した。中心人物となったウィリアム・モリス(1834-1896)の思想と実践は、同時代の作家に広く受け入れられ、イギリス全体、そして世界各地へと広まる。アメリカでは、建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)らも参加し、運動は新たな展開を見せた。手仕事の復興を目指したアーツ・アンド・クラフツ運動は、美術や工芸、建築だけにとどまらず、産業や人々の生活文化にも影響を与え、その思想は現代の日本にも息づいている。本展では、各地の歴史や文化を反映し発展したアーツ・アンド・クラフツ運動の歩みを、テキスタイルや壁紙・家具・金工など、多様な作品を通じて紹介する


Art gallery OWL

☎/090(8566)8266
神奈川県 横浜市中区石川町1の54の5
11時〜18時(最終日〜16時)
会期中無休

美貴惠 個展 「望色の磐屋」

▼10月3日~8日
染色作家/アーティストとして活動する美貴惠による個展。 ろうけつ染めや絞り染めなどの染色技法を主に用いて、平面からインスタレーションまで約20点の布作品を中心に展開。 *展示について 仏教の守護神である弁才天を題材に取り上げます。 弁才天はヒンドゥー教が源泉にあり、水の女神、知を司る女神、音楽神、福徳神、学芸神、戦勝神、財宝神など様々な性格を持ちます。その信仰は大きく広がり、派生が多岐に広がってきた背景に、自らの創造力の行先とその活力を委ね、リアルタイムで変貌していく作品を制作します。本来は大別される2臂像と8臂像、そして宇賀弁才天より着想を得、十五童子もモチーフに加えたインスタレーション的な作品展示を行います。リアルタイムで変貌していく作品については、展示期間中に制作および展示の追加、作業を行い、鑑賞者もその様子を見学することができます。


川崎市立日本民家園

☎/044(922)2181
神奈川県川崎市多摩区枡形7の1の1
9時30分~17時(11月~2月:~16時30分)
月曜休み(祝日の場合翌休)

東北の手仕事Ⅱ 布

▼7月1日~11月26日
→「東北の村」エリアには2棟の古民家が移築されています。山形県鶴岡市の旧菅原家住宅と、岩手県紫波町の旧工藤家住宅である。豪雪地帯とそうでない土地との違いはあるが、いずれも厳しい自然環境に耐えてきた家だ。人々に過酷な暮らしを強いた長い冬は、同時に手間と技術を要する美しい手仕事を生み出した。特に、生地によっては繊維の採取からはじめ、自ら仕立てる布製品には、日々の生活が育んだ素朴な造形美を見ることができる


女子美アートミュージアム

☎/042(778)6801
神奈川県相模原市南区麻溝台1900女子美術大学10号館1F
10時~17時(入館30分前)
日曜、祝日休み

女子美染織コレクション展Part11 アンデスの染織品

▼前期:9月13日~10月7日、後期:11月1日~12月9日
→アンデス文明は、現在のペルー共和国の太平洋海岸地帯からボリビア共和国西部の高地で紀元前約1300年から紀元後1600年に発達した。ここでは織物の文化が豊かに発展し、海岸地帯では綿の栽培が、高原地帯ではアルパカやリャマの家畜化が早くから始まり毛織物の文化が芽吹いた。アンデスの人々は文字による記録こそ遺さなかったが、織物の模様は文化と創造力の記憶そのものである。神像や動物や自然を神格化したモチーフ、身近な動植物など、独創的でユニークな表現は、人々の生活の豊かさを感じさせる。同展では、女子美染織コレクションが有する約400点のアンデスの染織品を前期・後期に分けて全点公開する。鮮やかな色彩や高度な織物技術により創出された豊かな歴史を貴重な文化財に触れる貴重な機会となる


新潟市文化財センター

☎/025(378)0480
新潟市西区木場2748の1
9時~17時(土・日曜・祝日10時~16時)
月曜休み(祝日の場合翌休)

育てる・紡ぐ・織る―麻の歴史―

▼9月12日~2024年3月24日


国立工芸館

☎/050(5541)8600
金沢市出羽町3の2
9時30分~17時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川―麗しき美の煌めき―

▼10月14日~11月26日
→石川県立美術館と国立工芸館は今秋、国民文化祭の開催に合わせ、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・展示する宮内庁三の丸尚蔵館(10月1日より「皇居三の丸尚蔵館」に改称)の収蔵品による展覧会を開催。展覧会では、旧加賀藩主の前田家から皇室への献上品や石川出身の帝室技芸員や人間国宝による作品など、石川ゆかりの作品にくわえ、皇室に伝わった名宝や名刀など、総計約120点を多彩な構成で展示する。石川県立美術館と国立工芸館が共同で開催する初の展覧会。第2会場の国立工芸館では、工芸を展示する


石川県立美術館

☎/076(231)7580
金沢市出羽町2の1
9時30分~18時(入館30分前)
会期中無休

第70回日本伝統工芸展

▼10月27日~11月5日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示


金沢能楽美術館

☎/076(220)2790
金沢市広坂1の2の25
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

宝生流の舞台 能面・能装束

▼9月9日~11月26日
→江戸時代の能装束に魅せられた山口憲(佐藤芳彦記念 山口能装束研究所顧問)は、既に不明となった技術や材料を解明すべく独自の研究と実践を重ね、精緻で優雅な江戸時代中期の能装束の復原に生涯をかけてきた。江戸時代の能装束は武家の精神の象徴。将軍家大名家の莫大な庇護のもと、養蚕から織までの丹精込めた作業と、複雑かつ高度な技術により、厳格な様式、明度・彩度が高く美しい色彩、多種多様な文様で表された絢爛豪華な能装束は、武家の美意識はもとより、その心、本質に通じるものといえる。同展では山口能装束研究所制作の能装束を中心に、写しの元となった江戸時代の能装束や、古面の名品などを、山口が薫陶を受けた宝生流の名人らの舞台写真とともに展示する。前期は女性がシテ(主人公)の能、後期は主に男性役が活躍する能にスポットを当て、加賀藩前田家ゆかりの演目や、藩祖前田利家が愛用し、五代藩主綱紀が能<関寺小町>専用装束とした縫箔の復原装束なども紹介する


福井県陶芸館

☎/0778(32)0273
福井県丹生郡越前町小曽原120の61
9時~17時(入館30分目)
月曜(祝日の場合翌休)、12月28日~1月4日休み

新幹線開業記念特別展Ⅰ「魅せる、現代工芸―金沢-福井-京都―」

▼第一部:10月7日~11月26日、第二部:12月2日~2月18日
→令和6年3月の北陸新幹線開業を見据え、福井県陶芸館では新幹線沿線がつなぐ予定をされている地域である金沢、福井、京都の工芸による連携を目的とした工芸作品の交流展を開催する。金沢からは金沢美術工芸大学大学院生、福井からは日展に所属する越前焼作家・吉田豊一氏、司辻健司氏、京都からは京都市立芸術大学大学院生の協力で、北陸新幹線がつなぐ1府2県の作家の工芸作品を一堂に展示することにより作家同士の交流、「伝統工芸」が盛んな産地の「現代工芸」という新たな可能性について模索を試みる。実用の「用」だけではなく、「魅せる」をテーマとした工芸作品を展示する。出品作品には染織を含む


岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや

☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)

人生の節目と絹に寄せる思い

▼8月24日~11月19日
→人の一生には入学や卒業、成人、結婚など多くの「節目」がある。「節目」とは、区切りという意味だけでなく、「中学生から高校生へ」、「こどもから大人へ」といった新たな段階へ進むことも意味する。こうした「節目」の儀礼が行われる日に、普段とは違う特別な装いに身を包むことで、非日常を感じたり、次の段階へ進む想いを強く意識したりすることができる。このような特別な「節目」に着用する衣装から、人々が衣装に込めた想いと、儀礼に寄せた想いを伝える


駒ヶ根シルクミュージアム

☎/0265(82)8381
長野県駒ヶ根市東伊那482
9時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合は開館)

第16回現代手織り物クラフト公募展

▼10月26日~12月3日
→全国で独自の創作活動をしている創作のプロ、および将来プロを目指す人たちが創作した、独創的で優れた織物を公募し、入賞入選作品を展示することで、自立の道を開く支援の場となることを目指して開催する展覧会。部門は、着物、反物、帯、タペストリー


軽井沢ルヴァン美術館

☎/0267(46)1911
長野県北佐久郡軽井沢町長倉957の10
10時~17時(入館30分前)
水曜休み(8月~9月15日無休)

西村光恵 母の手しごと 妻の手すさび

▼6月10日~11月5日
→ルヴァン美術館の設立者・西村八知の母で、文化学院を創立した西村伊作の妻、西村光恵による子供服、陶芸などの手仕事と手遊び(てすさび)の作品を展示。破格の自由人・伊作に嫁ぎ9人の子供を育てた光恵は、震災や戦争で暮らしが激変しても洋裁や西洋料理を学び、創意工夫と創作を楽しみながら生きた。「生活を芸術として」西村伊作の美学を受け継いだ妻光恵と息子八知のすなおな美との向き合い方を紹介する


光ミュージアム

☎/0577(34)6511
岐阜県高山市中山町175
10時~17時(入館~16時)
火・水曜休み

古代アンデス文明展 ~黄金と土器と五色織りなす布の神秘~

▼6月10日~12月25日
→本年は日・ペルー外交関係樹立150周年に当たる。ペルーは日本が中南米で国交を結んだ最初の国であり、世界遺産マチュピチュのあるウルバンバ郡は、高山市と友好都市提携も結んでいる。南米アンデスでは紀元前3000年頃より、各地に多様な自然環境を土台とした様々な文化が生まれ、4000年以上に渡り繁栄した。特に15世紀にはインカ族がアンデス全域を統一し、インカ帝国を築き上げた。その中心地がペルー南東のクスコ。同展ではインカをはじめ、パラカス、ナスカ、モチェ、ティワナク、チムー、チャンカイなど、アンデス各地に起こった諸文化の出土品(同館所蔵)を約90点展示する。「永遠の生命」の象徴であった黄金、ユニークな造形の土器、千年以上前の色鮮やかな織物などを紹介する


静岡市立芹沢銈介美術館

☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

芹沢銈介ののれん

▼10月7日~12月10日
→芹沢は染色に専念するようになった30代から持ち前の卓越したデザイン力を発揮し、文字、風景、人物、工芸品など多彩な模様を、次々にのれんに表現していった。その数は少なくとも300種以上にのぼり、巨匠として国際的な評価を得た80代に至るまで途切れることなく制作が続けられた。同展では、初期から晩年までののれん50点を幅広く紹介する。展示室後半の3室には、芹沢銈介の収集品の中から、台湾先住民の工芸品を展示する


資生堂アートハウス

☎/0537(23)6122
静岡県掛川市下俣751の1
10時~17時(入場30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

第二次 工藝を我らに 第四回展 資生堂が提案する美しい生活のための展覧会

▼7月27日~10月29日
→「工藝を我らに」は、2015年から始まった資生堂アートハウス主催のグループ展「第二次 工藝を我らに」の最終回となる本展は、十四代 今泉今右衛門(陶藝)、中條伊穗理(漆藝)、三代 𠮷羽與兵衛(金工)、安達征良(ガラス工藝)による新作に加え、藍染めの染織作品で世界的な評価を受けている福本潮子の「茶室」を舞台に、メンバー自らがお茶を楽しむための道具類を発表。さらに、お酒の席や茶会、装いのための作品を、ペアを組んだメンバーが共同制作するなど、回を重ねることによって育まれた作家同士の絆が生んだ作品も、見どころの一つとなった。昨年、創業150年を迎えた資生堂は、化粧品の製造販売にとどまらず、藝術や文学、ファッション、食に至るまで、さまざまな文化を発信してきた。「工藝を我らに」は、文化によって生活を彩り、美しさによって暮らしを豊かにしたいという思いを展覧会の形で表現する


古川美術館

☎/052(763)1991
名古屋市千種区池下町2の50
10時~17時(入館30分前)
会期中無休

第70回日本伝統工芸展<古川為三郎記念館>

▼10月5日~9日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示


一宮市三岸節子記念美術館

☎/0586(63)2892
愛知県一宮市小信中島字郷南3147の1
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

アイヌ工芸品展「AINU ART-モレウのうた」

▼9月16日~11月19日
→アイヌ工芸品展は、これまで国内外の優れたアイヌコレクションを紹介するほか、現在活躍する作家の活動を取り上げてきた。2023年度はアイヌ文様の特徴のひとつであるモレウ(渦巻き文様、カラフトではオシカリカリヘコンパ)をキーワードにして、現代のアイヌアートとともに、先人たちが遺した木彫品や衣服を概観し、多様性とデザイン性に富んだ造形力に注目する。古きものに新しさを発見するほか、現代作家の作品の中にも伝統が息づいていることがわかる。同展では、小笠原小夜(イラストレーション)、貝澤幸司(木彫)、貝澤徹(木彫)、川村則子(布アート)、下倉洋之(金工)、関根真紀(デザイン)、楢木貴美子(刺繍)、西田香代子(刺繍)、藤戸康平(ミクストメディア)、藤戸幸夫(木彫)、結城幸司(版画ほか)らの近作、新作によりアイヌアートの今を見つめるとともに、国立アイヌ民族博物館、公益財団法人アイヌ民族文化財団などが所蔵する19世紀から20世紀のアイヌコレクションなどを展示する


岡崎市美術博物館

☎/0564(28)5000
愛知県岡崎市高隆寺町字峠1
10時~19時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

至高の紫 典雅の紅 王朝の色に挑む

▼9月16日~11月5日
→古代、染織品は美と富の象徴であった。そのまばゆい色彩は人々を魅了し、特に紫などは貴重な色として尊ばれた。現在では失われてしまったこれらの色を追い求めたのが、京都で江戸時代から続く染色工房「染司よしおか」の4代目・5代目当主にして染色家の吉岡常雄・幸雄親子である。彼らは、古来の文献をひもとき、美術工芸を学び、世界各地の染織品と技術を訪ね歩いて、自然の染料による日本の伝統色の再現に努めた。その仕事は、特に社寺の祭祀や、古典文学、中でも『源氏物語』にみる色彩や装束の再現・復元として知られている。同展では、あくなき探究心と情熱により現代によみがえった王朝の色彩を紹介する


豊田市民芸館

☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

沖縄の美

▼10月7日~12月3日
→日本本土や中国、朝鮮、東南アジアの国々の影響を受けながら琉球王国として独自の文化を形成してきた沖縄。その地を日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)が初めて訪問したのは 1938 年のこと。「私たちのように伝統的な工藝品を求めて各地を歩いている者には、琉球の存在は誠に奇跡のようなものであった」と柳は絶賛し、以来、民藝運動の仲間とともに計4回にわたり沖縄を訪れた。土地の風物や言語、暮らし、自然の豊かさに感嘆し、工藝調査や蒐集を精力的に行い、展覧会や雑誌『工藝』などを通してその成果と魅力を広く紹介してきた。同展では令和4年度に本土復帰50年を記念して日本民藝館で開催された特別展を再構成する。型紙を使って文様を染める華やかな紅型の衣裳や手描きで糊引きするうちくい(風呂敷)、芭蕉や苧麻、絹、木綿などを材に地域ごとに特色のある縞や絣の織物、技法も形態も多様な陶器や漆器とともに、柳らの訪問時に撮影された戦前の沖縄を紹介する写真もあわせて展観。改めて沖縄が「美の宝庫」であることを紹介する



新堀川ビルヂング

☎/075(431)5537
京都市上京区皀莢町287
10時~19時
会期中無休

KYOTO ITO ITO Exploring Tango Threads―理想の糸を求めて we+とNUNOによる京丹後の「糸」をめぐる展覧会

▼10月5日~30日
→「理想の糸」ってなんだろう。リサーチによる独自のアプローチをおこなうデザインスタジオwe+は、テキスタイルデザイナー・須藤玲子が率いるNUNOの布づくりを手がかりに、その答えを求めて京丹後を旅した。そこで出会ったのは、日々の営みのなかに存在する手仕事の偉大さと、これからのものづくりのヒント。同展は須藤のクリエーションを支える重要な産地のひとつである京丹後で営まれる、養蚕、製糸、製織といった絹織物の生産の現場を訪れたwe+が、見て、触れて、感じたことを追体験してもらうもの。会場でルーペを片手に「糸」によって紡がれる豊かな世界を紹介する。また日本各地の職人、染織工場と協働で布づくりを続ける須藤にとっても京都は特別な産地です。本展にあわせて須藤とNUNOのメンバーが、京丹後であらたにデザイン・開発した絹織物の新作が初公開される


西陣織史料室

☎/075(432)6130
京都市上京区堀川通今出川下ル西陣織会館3F
10時~16時
月曜休み(祝日の場合翌休)

組合創立140周年・三組合合併50周年記念「時代と歩む 西陣織」

▼9月5日~12月20日
→今年、西陣業界に組合が創立されて140周年となる。明治16年(1883)、西陣に織物組合を組織して発足、その後、時代の環境変化に伴い、十数の組合を経て、昭和33年(1958)に現在の組合の一つ前の組合である西陣織物工業組合、西陣着尺織物工業組合、西陣毛織工業組合の三組合が発足した。そして、この三組合は昭和48年(1973)に合併、現在の西陣織工業組合となって今年で50周年を迎える。今回、節目の年を記念して、史料室では所蔵品のなかから、組合が創立した明治期の織物や三組合が合併した昭和48年前後の織物を中心に紹介。また、明治からこれまで歩んできた時代の変遷を感じられる貼交屏風も展示


京都国立近代美術館

☎/075(761)4111
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

コレクション展 染織の前衛 1960年代の志村光広、中野光雄、麻田脩二、田島征彦

▼7月13日~10月1日
→染織の分野では、1970年代以降になるとファイバー・ワークと称される自由な繊維造形が登場する。しかし、それ以前、他の工芸分野同様に日展が作品発表の中心であり、それ以外では日本工芸会や新匠会などの工芸団体が有力な活動の場であった。ただし、美術界全体を見渡せば、反官展を打ち出した在野の前衛グループが戦後に次々と登場し、アンデパンダン形式の展覧会も盛んに開催されていた。このような中で、京都では、日吉ヶ丘高校美術コース(現・京都市立美術工芸高校)と京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)染織図案専攻の卒業生が、自由な作品発表の場を求めて1958年に染織グループ「ダンダラ」を結成する。このグループは京都書院画廊を会場に作品発表を行いたが、第3回展に志村光広、中野光雄が参加し、第5回展に麻田脩二が加わった。第5回展終了後にダンダラは解散し、反公募団体を鮮明にした染織集団∞(無限大)が翌年に結成される。中野は新匠会への出品を選んだために新団体には加わらなかったが、麻田の大学の後輩である田島征彦が参加し、∞は志村、麻田、田島ら5人の集団としてスタートした。∞は1973年に解散するまで、染めの可能性を追究する新作で展覧会場を埋めるという姿勢を貫く。そして、志村の写し糊による型染の反復性と色彩の持つ表現力を追究した作品、麻田の幾何学的なフォルムの重なりを色鮮やかに表現したステンシル型染、田島の三度黒による民話に由来する物語性の強い作品など、各自が独自の作風を確立させた。一方で新匠会に出品していた中野は、この時期に単純な形態を用いて、その形態の組み合わせや色彩の配置の工夫で様々な視覚的効果を生み出す作品を制作している


京都市美術館(京都市京セラ美術館)

☎/075(771)4107
京都市左京区岡崎円勝寺町124
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

第70回日本伝統工芸展

▼10月11日~15日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示


川島織物文化館

☎/075(741)4323 京都市左京区静市市原町265
10時~16時30分(入館30分前)
見学は要予約 土・日曜、祝日休み

綴織壁掛 春郊鷹狩 100年を語り継ぐ断機の綴

▼~12月26日
→今から約100年前に織り上げた明治宮殿 西溜之間の壁面装飾、綴織壁掛「春郊鷹狩」。宮内省(当時)より注文されたこの壁掛は特に苦心した織物の一つ。着手から完成までの過程は、その後のモノづくりに多大な影響を与えた。途中で製作を中止した「断機の綴」は、その証しとして大切に収蔵してきた。今回その「断機の綴」を、10年ぶりに展示する。180周年の歴史と共に、断機が語り掛けるメッセージを伝える

澤部清五郎生誕140年 川島と歩む 綴織壁掛

▼~2024年2月2日
→創業から約半分まで織り進めた大正後期から、戦後数年間にかけて製作した、綴織壁掛の資料をひも解く。苦難の時代に「綴織の川島」を支え、新た展開を見出し、大きな役割を果たしたのが、当社の宝物であるデザイナー澤部清五郎(1884-1964)であった。澤部は15歳の時、二代川島甚兵衞と出会い、三代・四代甚兵衞と共に歩んだ。その中で四代甚兵衞が感じたのは、澤部のバラエティの豊かさ・展開の上手さ・色彩の多様性と気品・運筆の妙・創意創作の淵源の深さと豊かさ、史実の確かさ、知識の豊かさだった。展示作品を通し、それらを紹介する


美術館「えき」KYOTO

☎/075(352)1111 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901JR京都伊勢丹7F隣接
10時~19時30分(入館30分前)
会期中無休

芭蕉布 平良敏子と喜如嘉の手仕事

▼9月9日~10月29日
→芭蕉布とは、亜熱帯を中心に分布する植物「糸芭蕉」の葉柄からとれる繊維を材料とした沖縄を代表する織物のこと。第二次世界大戦後に消滅しかけた芭蕉布を、生まれ育った大宜味村喜如嘉で、糸芭蕉の畑を自ら復活させ、工房を作り、現代へと繋いだのが人間国宝・平良敏子であった。芭蕉布は、3年ほどかけて糸芭蕉を育てることからはじまる。収穫後の糸づくりから、染め、織りまで、膨大な時間をかけ、30近い工程を経て完成していく。この貴重な芭蕉布は、喜如嘉の女性たちの努力と熱い志によって、今も大切に受け継がれている。同展では、芭蕉布の着物、帯、裂地や資料など約70点を展示する。糸が織りなす透けるような風合い、古くから伝わる琉球藍や車輪梅の力強い色彩、バラエティに富んだ絣柄の世界など、沖縄の伝統文化である美しい手仕事の魅力を紹介する


ギャラリー象鯨

☎/075(211)5868 京都市中京区姉小路通富小路東入菊屋町573の1
12時~18時
会期中無休

藍展 vol.3

▼10月26日~29日
→浅井幸子、浅井千春による作品を展示


ギャラリー啓

☎/075(212)7114 京都市中京区寺町通夷川上ル西側
12時~18時
会期中無休

高宮布展

▼10月7日~16日
→ 高宮布とは、室町時代から江戸時代に、近江 (現在の滋賀県)の犬上郡、愛知郡、神崎郡などで生産されて琵琶湖の東に位置する高宮と言う地から出荷された大麻と苧麻を使った麻布の事を言う。高宮(現在滋賀県彦根市高宮町)は古くから中山道の宿場町で、これらの湖東周辺で生産された麻の反物がこの地に集められてそこから出荷されたためにその名前がついた。江戸時代初期には彦根藩の献上品として用いられるなどその品質は確かなものとして知られていた。庶民にも親しまれて各地に流通していた。同ギャラリーがあたためていた高宮布を紹介する展覧会を行う


染・清流館

☎/075(255)5301 京都市中京区室町通錦小路上ル明倫ビル6F
10時~18時(入館1時間前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

第24回染・清流展ビエンナーレ2023

▼9月1日~24日(前期)/9月29日~10月22日(後期)
→染色芸術の第一線で活躍する重鎮から若手まで、選考委員会から選ばれた33名の染色作家が、新作を展示する1991年から続いている展覧会。第16回展からは隔年(ビエンナーレ形式)で開催している。出品作家は、【前期】麻田脩二、有田やえ、井上由美、井隼慶人、いまふくふみよ、宇良京子、加賀城健、加藤由起、兼先恵子、河田孝郎、日下部雅生、倉内啓、近藤卓浪、澁谷和子、髙谷光雄、田島征彦、【後期】舘正明、玉井佐知、内藤英治、中井貞次、長尾紀壽、羽毛田優子、ばんばまさえ、細田あずみ、本間晴子、松本武宏、向井詩織、むらたちひろ、室田泉、森口邦彦、八幡はるみ、山下茜里、山下眞美


KUNST ARZT

☎/090(9697)3786 京都市東山区三条通神宮道北東角2F
12時~18時
会期中無休

山下茜里個展―ULTRA PLINIAN―

▼9月23日~10月1日
→「ウルトラ・プリニアン」とは火山学の用語で「最大級の爆発」という意味。チャンチンを使った蠟染で人間をテーマにした大胆なイメージの作品を制作している作家が新しいシリーズに挑む


京都市学校歴史博物館

☎/075(344)1305 京都市下京区御幸町通仏光寺下ル橘町437
9時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合翌休)

きらめきはぐくむ 京都の学校と伝統工芸―西陣織・京友禅・京焼―

▼前期:9月14日~10月17日、後期:11月2日~12月17日
→同館では、京都市の学校に伝わる、学校や地域にゆかりのある芸術家たちが手がけた作品や、地域の人たちから贈られた作品を管理している。それらの中には、地域と関係が深い西陣織・京友禅・京焼など、伝統工芸の作品も含まれている。同展は、京都を輝かせてきた伝統工芸と学校とのつながりにあらためて注目する企画展。京都市の学校園に伝わる伝統工芸の作品を中心に、伝統工芸にたずさわる家に生まれた画家たちによる学校への寄贈作品を展示する。あわせて、地域の伝統工芸の魅力が、学校で子どもたちへとどのように伝えられてきたかをうかがい知ることができる学校の記録なども公開する。きらめく伝統工芸が京都の学校でどのように育まれてきたのか、作品を通して紹介する



髙島屋大阪店

☎/06(6631)1101
大阪市中央区難波5の1の5
10時~19時(最終日~16時、入館30分前)
会期中無休

第70回日本伝統工芸展<7Fグランドホール>

▼10月18日~23日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示


大阪日本民芸館

☎/06(6877)1971
大阪府吹田市千里万博公園10の5
10時~17時(入館30分前)
水曜(祝日は開館)

喜如嘉の芭蕉布物語

▼9月2日~12月19日
→芭蕉布とは沖縄で織られている、糸芭蕉の繊維を用いた織物。戦時中に途絶えかけていた芭蕉布を復興に導いたのは、沖縄県喜如嘉の平良敏子(1921-2022)である。岡山県倉敷市に女子挺身隊の一員として訪れていた平良は、戦後しばらく帰郷することができなった時期に、民藝運動の同人であった大原總一郎(当時の倉敷紡績社長)から織物を学ぶように勧めを受けた。そして彼女は、仲間たちと共に外村吉之介(倉敷民藝館初代館長)から織物を習い、柳による『芭蕉布物語』に出会う。帰郷の際、大原と外村から「沖縄で芭蕉布を織り続けてほしい」という思いを託された平良は、戦後の喜如嘉で地域の女性たちと共に芭蕉布を復興に導いた。1974年には「喜如嘉の芭蕉布」が重要無形文化財に、2000年には平良敏子が国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、現在では日本を代表する手工芸品として高く評価されている。 喜如嘉の芭蕉布の歩みの傍らには、大原や外村といった民藝運動の同人たちとの様々な交流があった。平良敏子と民藝運動との出会いから始まる喜如嘉の芭蕉布の物語を紹介する


八尾市立歴史民俗資料館

☎/072(941)3601
大阪府八尾市千塚3の180の1
9時~17時(入館30分前)
火曜休み(祝日の場合翌休)

女の装い

▼9月9日~10月23日
→一昔前まで、女性の装いと言えば着物であった。生まれてすぐに着る一つ身の着物から、人生最大の晴れ着である婚礼衣装など、女性の一生を彩ってきた様々な着物を紹介する 9月17日13時30分~講演会「女の装い」(村田裕子)要申込


ギャラリー猫亀屋

☎/072(425)4883
大阪府泉南郡岬町淡輪4193の2
10時~17時
火・水曜休み

今泉勝彦・今泉智加子展

▼9月30日~10月8日
→油彩(今泉勝彦)、ファイバーアート(今泉智加子)の展示

舘正明展

▼10月14日~22日
→蠟染による作品展示


兵庫県立美術館 

☎/078(262)0901
神戸市中央区脇浜海岸通1の1の1
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

Perfume COSTUME MUSEUM パフューム・コスチューム・ミュージアム

▼9月9日~11月26日
→Perfumeの表現を形作る重要な要素である、ステージ演出やMVの世界観に基づいてオーダーメイドで制作されてきた衣装。この衣装展では2020年発売の「Perfume Costume Book」に収録された衣装、さらにその後に制作された、楽曲、ライブ、TV出演の衣装約170種類を展示し、Perfumeの歴史を衣装の表現を通じて辿る総合的な展覧会となる Kamanが出品


市立伊丹ミュージアム

☎/072(772)5959
兵庫県伊丹市宮ノ前2の5の20
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

モノ語る工芸~ことばとかたち

▼9月23日~10月22日
→“かたち”のない“ことば”で表された物語を、“ことば”のない“かたち”で表現する。工芸作家76名が自ら選んだ物語をテーマに作品を制作した。陶・ジュエリー・漆・ガラス・木工・テキスタイルなど、さまざまな素材と技法で綴られた“ことばなき物語”を展示する


姫路市書写の里・美術工芸館

☎/079(267)0301
兵庫県姫路市書写1223
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

兵庫県工芸美術作家協会姫路展

▼9月9日~10月22日
→同協会は、工芸美術の振興を通じて地域文化の発展に寄与し作家の育成と技術の向上、そして交流促進を図るため、陶芸、染織、漆芸、人形、七宝、金工、木工、竹工、皮革、ガラス、その他の 工芸美術作家が集う。染織会員は、赤松敬子、飯田あき、飯塚博子、石田和江、上原伊織、勝井道子、公文知洋子、斉藤和代、境朋子、中来田万里、柳楽剛、西島玲、西山まい美、 濱崎明美、本間敦子、三谷恵子、村岡真理子、山本和子。だ追う点は同協会員による第61回兵庫工芸展の作品を中心に、各工芸分野の作品を一堂に展示 し、個性と感性を紹介する


奈良国立博物館

☎/0742(22)7771
奈良市登大路町50
8時~18時(金・土・日曜・祝日~20時、入館30分前)
会期中無休

第75回正倉院展

▼10月28日~11月13日
→正倉院宝物は、東大寺の重要な資財を保管する倉であった正倉院正倉に伝来した宝物群。正倉院展では、およそ9000件にも上る正倉院宝物の中から毎年60件前後が公開される。本年も、調度品、楽器、服飾品、仏具、文書といった正倉院宝物の全体像がうかがえるラインナップで、宝物の魅力を余すことなく伝える。正倉院宝物の歴史は、天平勝宝8歳(756)6月21日、聖武天皇の四十九日である七七忌に際して光明皇后が天皇遺愛の品を大仏に献納したことにはじまる。献納された品々は、そのときに作成された献納品のリスト『国家珍宝帳』に記載され、正倉院宝物の中核に位置付けられている。本年はその中から、『国家珍宝帳』の筆頭に記載される「九条刺納樹皮色袈裟」(刺し子縫いの袈裟)をはじめ、「漫背八角鏡」(無地の花形鏡)や「鳥草夾纈屛風」(板じめ染めの屛風)などが出陳される。中でも袈裟は、聖武天皇の仏教への篤い信仰を象徴する品として、正倉院宝物を代表する屈指の名宝



岡山県立美術館

☎/086(225)4800
岡山市北区天神町8の48
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡

▼9月29日~11月5日
→19世紀の偉大な芸術家・詩人・思想家などとして知られるウィリアム・モリス(1834-96)は、産業化が進んでいた当時の英国において、妥協のない美しいデザインと丁寧な手仕事を追求し、芸術と日常生活との統一を目指した「アーツ・アンド・クラフツ運動」を主導した。同展では、「モダン・デザインの父」と称されるモリスの制作活動に深く関係する「住まい」と「学び」、そして「働いた場所」に焦点を当て、そのデザインの軌跡をたどる


林原美術館

☎/086(223)1733
岡山市北区丸の内2の7の15
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

企画展「使う・繕う・伝える―古よりのSDGs―」

▼9月16日~11月12日
→現在人びとが鑑賞している美術品は、それぞれの時代の所有者が使用目的に合わせて手をかけ、修理して大切に現在まで伝えられてきた。それはまさにサスティナブル、今注目されているSDGsの「使う人の責任で、物を大切にする」ことに他ならない。同展ではこうして伝えられた刀剣、屏風や染織品、海外で修理されながら使われた日本の漆芸品などの美術品を展示し、あわせて林原美術館が貴重な文化財を後世に伝えるために修理を行った作品も紹介する


倉敷民藝館

☎/086(422)1637
岡山県倉敷市中央1の4の11
9時~17時(~2月~16時15分、入館15分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

外村吉之介生誕125年特別企画展 少年民藝館―暮らしの中の美しいものたち

▼2022年11月11日~11月5日
→『少年民藝館』は、外村初代館長が、わかりやすく民藝について解説した名著。1984年に出版されて以来、2011年には再版され、多くの人に読まれている。「健康で無駄がなく威張らない美しさを備えてよく働く、良い友だちをみなさんに紹介したいと思って、世界中の美しい工藝品を選んで並べました。」(『少年民藝館』まえがきより) 同展では、この本に取り上げられた作品のうち、当館所蔵品を中心に約130点を展示する


Sans quoi サンコア

☎/0863(32)0866
岡山県玉野市築港1の4の15
10時~17時(最終日~16時)
水曜休み

李侖京個展 しばらくの間

▼9月30日~10月9日
→繊維造形作品を展示


猪風来美術館

☎/0867(75)2444
岡山県新見市法曽609
9時30分~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

むらかみよしこタペストリー展「いのちは歌う~魂の歌は 広大な原っぱを 流れゆく~」

▼9月1日~11月30日
→人新世~ヒトによる破壊と荒廃に突き進む現代社会は、大地のあらゆる生命たちを絶滅へと加速させる。大地の女神が疲弊していく。森の精霊が破壊されていく。自然と共に、あらゆる生命のネットワークをつなぎ直して復活させるために、生命の歌はうたわれる。精霊の歌に耳を傾け、大地の生命の歌をうたおう。すべての生命たちの中におまえは在り、私はおまえと共に いのちの歌を世界中に届けたい! 大地に生きるすべての生命の輝きと生死再生の循環を願い制作したタペストリー作品(羊毛の手紡ぎ、草木染、手織)を展示する


泉美術館

☎/082(276)2600
広島市西区商工センター2の3の1エクセル5F
11時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

コレクション展 柚木沙弥郎

▼9月2日~10月9日
→同館が所蔵する柚木沙弥郎の染色作品を展示する


はつかいち美術ギャラリー

☎/0829(20)0222
広島県廿日市市下平良1の11の1
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

第27回平和美術展 杉谷冨代展

▼9月29日~10月22日
→染色による創作活動を行う作家が、広島に向き合った作品などを展示する


三良坂平和美術館

☎/0824(44)3214
広島県三次市三良坂町三良坂2825の1
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

​門井満枝 アメリカン・アンティークキルトの世界展​―時間をつなぐ針仕事―

▼9月16日~11月12日
→廿日市市在住のキルト作家、門井満枝によるアメリカンキルトの作品を展示する。またアンティークのアメリカンキルトのコレクターでもあり、それらの作品の修復、保存も手掛ける。100年前に作られたキルトを現代によみがえらせる、そんな時間をつなぐ針仕事を紹介する


丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

☎/0877(24)7755
香川県丸亀市浜町80の1
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

須藤玲子:NUNOの布づくり

▼10月8日~12月10日
→テキスタイルデザイナーの須藤玲子(茨城県出身、1953~)と、須藤が率いる「NUNO」の活動を紹介する。思いがけない素材を使用したり、伝統的な職人技と最新の工業技術を組み合わせたり、いち早くサスティナビリティに取り組むなど、従来の概念にとらわれないアイデアあふれる須藤とNUNOのデザインは、身近な「布」に新たな視点を次々に提示し、現代のテキスタイルデザインをリードし続けている。同展は、2019年に香港のミュージアム、CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)で企画、開催されたもので、コロナ禍のヨーロッパを巡回後、待望の日本開催となる。日本各地の職人、工場との協働作業や、素材の可能性を広げる取り組みに注目し、普段は見ることのできないテキスタイルの制作過程を、音と映像を交えたインスタレーションで展観する。創作の現場に触れることで、生活必需品としてのテキスタイルをあらためて見返し、観る人の暮らしに新たな美を加える機会とする


香美市立美術館

☎/0887(53)5110
高知県香美市土佐山田町262の1
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

染と織の表現

▼10月28日~12月17日



熊本国際民藝館

☎/096(338)7504
熊本市北区龍田1の5の2
10時~16時
月曜休み(祝日の場合翌休)

民藝―用の美 その5 布と和紙

▼9月1日~11月30日
→「民藝-用の美」をテーマに、大正期に思想家・柳宗悦が作りだした「民衆的工藝」についての企画展シリーズで、今回は布と和紙を使った品々を紹介する


熊本県伝統工芸館

☎/096(324)4930
熊本市中央区千葉城町3の35
9時30分~17時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

ファーストシューズ&タティングレース

▼9月26日~10月1日

THE CRAFTSMEN~染師/鬼師/人形師/鋸鍛冶師~

▼10月7日~1月8日
→青空を勇壮にたなびく鯉幟、勇猛な顔で睨む武者絵幟など、今も昔ながらの手染めを続ける染師、平本靖二。熊本城の復興のシンボル、鯱を手がけ、全国的にも数少ない鬼瓦を専門に制作する鬼師、藤本康祐。黒い鳥帽子に赤い顔、紐を引くと目玉がひっくり返り、長い舌をペロリと出すカラクリ人形「おばけの金太」で知られる人形師、厚賀新八郎。その切れ味の鋭さや独自のデザインは世界中から高い評価を受ける、九州で唯一の鋸鍛冶師、岡正文。長年、伝統の技を守り、その技をさらに磨き邁進してきた熊本の4名の工芸家の世界を、昨年、熊本県が行った伝統工芸アーカイブ・情報発信事業パートⅤで記録撮影された制作映像とあわせて、その代表作と誰にも真似できない伝統の技の制作ポイントや妥協を許さない匠のこだわりを紹介する。アーカイブ映像は、YouTubeでは観ることができない長編バージョンの映像も紹介

第22回熊本のクラフト「挑む」

▼10月17日~22日

第41回くらしの工芸展2023

▼10月31日~11月5日
→伝統工芸館が開館した翌年の1983年に始まった、現代の暮らしの中に生きる新しい工芸づくりを目指した、手仕事の温かみや知恵を生かした工芸作品の公募展。全国から民藝、伝統工芸、クラフト、ホビークラフトなど幅広い工芸品230点の応募作品から、「誂えが利く」、「後世に残すべき技術」、「用のデザイン」、「豊かな遊び心」の4つの観点を審査のモノサシとして選ばれた入選入賞作品が展示される


那覇市歴史博物館

☎/098(869)5266
那覇市久茂地1の1の1パレットくもじ4F
10時~19時
木曜休み

空色地の紅型衣裳/王家の宝剣

▼9月8日~10月4日
→尚家資料から「空色地の紅型衣裳」を紹介する。王国時代の紅型衣裳は、白地、黄色地、紅色地など様々な地色があるが、涼やかな水色地(空色地)の衣裳も数多く残されている。青色の原料となる藍は、染める回数によってごく薄い水色から濃紺まで、様々な青色を染めることが出来る。藍染めには、本土では蓼藍が多く使われるが、琉球では琉球藍、蓼藍、インド藍など複数の藍が使われた。中でも亜熱帯気候の中で栽培しやすい琉球藍が最も多く利用された。琉球ではこの藍で、浅地(水色地)や紺地の衣裳が作られた

桃色地の衣裳/王家の宝剣

▼10月6日~30日
→衣裳は、尚家資料から「桃色地の紅型衣裳」を紹介する