群馬県立日本絹の里
☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み
きものの彩り~岡信孝銘仙コレクションより~
▼9月7日~10月16日
→日本の近代化を支えた絹産業において、群馬県では、明治5年に官営の富岡製糸場が設立された。一方明治8年、須坂町では日本初の製糸結社である「東行会社(明治10年に「東行社」として認可)」が創立され、長野県の製糸業を牽引することとなった。明治から昭和にかけて生糸の町として栄えた須坂市。蔵の町並みが残る旧市街の玄関口にあたる場所に、須坂クラシック美術館はある。同展では、日本画家の岡信孝画伯の古民芸コレクションを収蔵展示する須坂クラシック美術館の協力により、大正から昭和のアンティーク着物を中心に古き美しき“もの”への想いを伝える
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館
☎/0274(62)6200
群馬県富岡市黒川351の1
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
ゆかたと藍の世界
▼7月15日~9月3日
→和服離れが進む現代において、唯一若い年齢層も含めてファンを増やしているのが夏の涼衣、ゆかた。伝統の技法を生かしたゆかたからデザイナーゆかたまで、伝統の枠を超えて、現在の生活の中で進化を続けている。同展では、ゆかたの歴史を振り返りながら、長板中形から注染、籠染など、失われつつある技法によるゆかたや、製作のための資料を展示する。また、着物のドレスコードが変化する中で生まれた新しいゆかたや藍の着物の着こなしとともに、「着物」の形にとらわれず、伝統的な染織技法を新しい感性でファッションや創作に取り入れているブランドや作家、古来の「藍染」にこだわったファッションやプロダクトを紹介する。現代もなお広く受容されているゆかたや藍染めの魅力を、その技法や素材、デザイン性の要素から紐解く
関連展示 着物とゆかた 染色による表現―山崎樹彦・山崎美季・大竹夏紀―<常設展示室>
▼7月1日~9月3日
→富岡市を拠点に染色の伝統技法を用いて創作している染色家の山崎樹彦と長女の美季、装色アーティストの大竹夏紀による着物とゆかた作品などを紹介する
ギャラリーかれん
☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休
夢眩大作品展
▼9月25日~29日
→テキスタイル、洋服、ニット、小物
横浜馬車道アートギャラリー
☎/045(662)3111
横浜市中区常磐町4の45アートビル7F
11時~18時(最終日~16時)
月曜休み
~日本の藍絞り染め交流会~絞り染め浴衣展
▼8月20日~9月3日
→全国7地域の絞り染め産地から、約70枚の浴衣を一堂に展示。伝統を踏まえた上でのそれぞれの意匠を紹介する。出品するのは、浅舞絞り(秋田)、白根絞り(新潟)、福知山藍同好会(京都)、有松鳴海絞り(名古屋)、東京遊草会(東京)、甘木絞り(福岡)、豊後絞り(大分)
横浜産貿ホール マリネリア
☎/045(671)7050
横浜市中区山下町2産業貿易センタービル1F
10時~17時
東京スピニングパーティー2023~紡ぐ、染める、織る、編む、組む、縫う。人から人へ 手から手へ。~
▼9月30日~31日
→紡ぐ、染める、織る、編む、組む、縫うに関連する多くのブースが出店
川崎市立日本民家園
☎/044(922)2181
神奈川県川崎市多摩区枡形7の1の1
9時30分~17時(11月~2月:~16時30分)
月曜休み(祝日の場合翌休)
東北の手仕事Ⅱ 布
▼7月1日~11月26日
→「東北の村」エリアには2棟の古民家が移築されています。山形県鶴岡市の旧菅原家住宅と、岩手県紫波町の旧工藤家住宅である。豪雪地帯とそうでない土地との違いはあるが、いずれも厳しい自然環境に耐えてきた家だ。人々に過酷な暮らしを強いた長い冬は、同時に手間と技術を要する美しい手仕事を生み出した。特に、生地によっては繊維の採取からはじめ、自ら仕立てる布製品には、日々の生活が育んだ素朴な造形美を見ることができる
新潟市文化財センター
☎/025(378)0480
新潟市西区木場2748の1
9時~17時(土・日曜・祝日10時~16時)
月曜休み(祝日の場合翌休)
育てる・紡ぐ・織る―麻の歴史―
▼9月12日~24年3月24日
国立工芸館
☎/050(5541)8600
金沢市出羽町3の2
9時30分~17時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
水のいろ、水のかたち展
▼7月7日~9月24日
→同展は「水」をテーマに、工芸・デザイン作品に表現された水や、水をいれる器の形に注目して国立工芸館の所蔵品を中心に紹介する。生活に欠かすことの出来ない「水」は、決まった形も色もない。それでも水は古来より海や川を始め様々な形や色で描かれ、工芸作品においても多くの作家に着想を与え、様々な形や色、技で表現されてきた。例えば蒔絵で描かれた波紋や、急流を思わせる竹の編み方、多数の色糸で織り上げた水辺の景色…そのほかにも様々な形や色、技で表現されている。とらえどころのないものだからこそ、作家の観察眼によって個性が表れる水の表現を紹介する
岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや
☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)
人生の節目と絹に寄せる思い
▼8月24日~11月19日
→人の一生には入学や卒業、成人、結婚など多くの「節目」がある。「節目」とは、区切りという意味だけでなく、「中学生から高校生へ」、「こどもから大人へ」といった新たな段階へ進むことも意味する。こうした「節目」の儀礼が行われる日に、普段とは違う特別な装いに身を包むことで、非日常を感じたり、次の段階へ進む想いを強く意識したりすることができる。このような特別な「節目」に着用する衣装から、人々が衣装に込めた想いと、儀礼に寄せた想いを伝える
須坂クラシック美術館
☎/026(246)6474
長野県須坂市大字須坂371の6
9時~17時(入館30分前)
木曜休み(祝日の場合開館)
迦陵頻伽は夢を見る―大竹夏紀の鮮やかな世界―
▼7月29日~9月24日
→﨟染めで絹布に染料で絵画を制作している大竹夏紀の作品展。作品に描かれる少女は独自のアイドル像で、偶像である少女の姿に頭の中にある理想の世界観を映し出している。近年では少女の姿はアイドルから天女、女神へ変わりつつある。迦陵頻伽とは極楽浄土に住むといわれる、上半身が天女、下半身が鳥の仏教における想像上の存在で、非常に美しい声で歌うといわれる。美術館の空間の中で広がる鮮やかな色彩の天女たちの姿を展開する
軽井沢ルヴァン美術館
☎/0267(46)1911
長野県北佐久郡軽井沢町長倉957の10
10時~17時(入館30分前)
水曜休み(8月~9月15日無休)
西村光恵 母の手しごと 妻の手すさび
▼6月10日~11月5日
→ルヴァン美術館の設立者・西村八知の母で、文化学院を創立した西村伊作の妻、西村光恵による子供服、陶芸などの手仕事と手遊び(てすさび)の作品を展示。破格の自由人・伊作に嫁ぎ9人の子供を育てた光恵は、震災や戦争で暮らしが激変しても洋裁や西洋料理を学び、創意工夫と創作を楽しみながら生きた。「生活を芸術として」西村伊作の美学を受け継いだ妻光恵と息子八知のすなおな美との向き合い方を紹介する
光ミュージアム
☎/0577(34)6511
岐阜県高山市中山町175
10時~17時(入館~16時)
火・水曜休み
古代アンデス文明展 ~黄金と土器と五色織りなす布の神秘~
▼6月10日~12月25日
→本年は日・ペルー外交関係樹立150周年に当たる。ペルーは日本が中南米で国交を結んだ最初の国であり、世界遺産マチュピチュのあるウルバンバ郡は、高山市と友好都市提携も結んでいる。南米アンデスでは紀元前3000年頃より、各地に多様な自然環境を土台とした様々な文化が生まれ、4000年以上に渡り繁栄した。特に15世紀にはインカ族がアンデス全域を統一し、インカ帝国を築き上げた。その中心地がペルー南東のクスコ。同展ではインカをはじめ、パラカス、ナスカ、モチェ、ティワナク、チムー、チャンカイなど、アンデス各地に起こった諸文化の出土品(同館所蔵)を約90点展示する。「永遠の生命」の象徴であった黄金、ユニークな造形の土器、千年以上前の色鮮やかな織物などを紹介する
静岡県立美術館
☎/054(263)5755
静岡市駿河区谷田53の2
10時~17時30分(入館30分前)
月曜休み
糸で描く物語―刺繍と、絵と、ファッションと。
▼7月25日~9月18日
→手で一針一針、縫い進めていく「刺繍」。同展は、この刺繍に注目し、中・東欧の民俗衣装、イヌイットの壁掛け、現代の絵本原画やフランスのオートクチュール刺繍といった多彩な作品約 230点を紹介する。さまざまな分野を横断しながら、時代や地域を越えて、今なお私たちの心を捉える刺繍の魅力を探る
静岡市立芹沢銈介美術館
☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)
暮らしにとけこむ型染―芹沢染紙研究所の仕事―
▼7月4日~9月24日
→芹沢銈介は作家として型染の芸術性を追求し、国外でも高い評価を受けている一方、型染の特徴を活かした量産への強い希望を持っていた。1955年、自邸内に芹沢染紙研究所を設立、カレンダー、うちわ、グリーティングカード、包装紙、額絵、絵葉書、風呂敷、ふきんなど、多彩な日用品を生産し、芹沢の模様は人々の生活の中にとけこんでいった。芹沢染紙研究所で制作された300点の品々を通じて、その仕事の豊かさを紹介する
資生堂アートハウス
☎/0537(23)6122
静岡県掛川市下俣751の1
10時~17時(入場30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
第二次 工藝を我らに 第四回展 資生堂が提案する美しい生活のための展覧会
▼7月27日~10月29日
→「工藝を我らに」は、2015年から始まった資生堂アートハウス主催のグループ展「第二次 工藝を我らに」の最終回となる本展は、十四代 今泉今右衛門(陶藝)、中條伊穗理(漆藝)、三代 𠮷羽與兵衛(金工)、安達征良(ガラス工藝)による新作に加え、藍染めの染織作品で世界的な評価を受けている福本潮子の「茶室」を舞台に、メンバー自らがお茶を楽しむための道具類を発表。さらに、お酒の席や茶会、装いのための作品を、ペアを組んだメンバーが共同制作するなど、回を重ねることによって育まれた作家同士の絆が生んだ作品も、見どころの一つとなった。昨年、創業150年を迎えた資生堂は、化粧品の製造販売にとどまらず、藝術や文学、ファッション、食に至るまで、さまざまな文化を発信してきた。「工藝を我らに」は、文化によって生活を彩り、美しさによって暮らしを豊かにしたいという思いを展覧会の形で表現する
名古屋市美術館
☎/052(212)0001
名古屋市中区栄2の17の25
9時30分~17時(金曜~20時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
マリー・ローランサンとモード
▼6月24日~9月3日
→ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間だった。ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、その自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在。パステルカラーの優美な女性像で人気を博したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。同展では二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、ジャンヌ・ランバンなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、美術とファッションがそれぞれの境界を越えてダイナミックに展開していく様子を辿る。オランジュリー美術館やポンピドゥー・センター、マリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約90点の出品作品で紹介する
一宮市尾西歴史民俗資料館
☎/0586(62)9711
愛知県一宮市起下町211
9時~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、祝日の翌日休み
織りの技術と歴史を探る
▼7月1日~9月3日
→世界や日本列島に残っている織物を紹介し、さらに一宮市域の織物の歴史を紹介する
豊田市民芸館
☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
柳宗悦と愛知の民芸
▼7月1日~9月24日
→民藝運動の創始者・柳宗悦(1889~1961)は、昭和5年(1930)に瀬戸の石皿を調査、昭和12年に本郷村(現・東栄町)のざぜち(切り紙)調査のために愛知県を訪れた。柳はこうした調査を民藝の同人たちと全国にわたって行っており、著書『手仕事の日本』では、昭和15年頃の日本の手仕事の現状を書き記し、日本固有の手仕事による美しさと、それを継承していく大切さを啓蒙した。また、柳は昭和31年に名古屋市の鉈薬師で初めて円空仏を目にし、『民藝』81号(昭和34年発行)では円空仏の特集を組み、「この稀有の彫像に全く驚愕し、圧倒される程の感銘をうけた」と述べている。今回は『手仕事の日本』で紹介された瀬戸・犬山・常滑のやきもの、扶桑の端折傘、有松鳴海の絞り染め、三河木綿、足助紙、菟足神社の風車、花祭のざぜちといった愛知県の手仕事と、円空仏や円空の書を館蔵品より約200点紹介する