群馬県立日本絹の里
☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み
ちりめん創作人形展 レトロかわいい絹彩浪漫
▼5月27日~7月10日
→ちりめんや着物の古ぎれを使用し、人形を制作している高崎市在住の人形作家・竹本京の作品を中心とした展覧会。「レトロかわいい」をイメージにして制作した新作を紹介。色鮮やかな「絹」を使用した、かわいらしい人形たちが織りなす、昔懐かしく心地よい空間を作り出す
夏休み展 学ぼうカイコ カイコものがたり
▼7月15日~8月28日
→群馬県はカイコの飼育量が日本一。同展では、群馬オリジナル蚕品種「ぐんま200」のカイコを大量飼育するほか、めずらしい模様のカイコや「天蚕」を生態展示する。他にも、「ものがたり」をキーワードに、「カイコの一生の物語」、「繭から絹織物ができるまでの物語」、「物語の中のカイコ」等のテーマで資料を紹介するコーナー、繭や絹を使った作品の作り方や自由研究に役立つコーナーなど、展示を通して、こどもから大人まで誰でも楽しみながらカイコやシルクの魅力に親める展覧会
高崎市染料植物園
☎/027(328)6808
群馬県高崎市寺尾町2302の11
9時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
収蔵品展 草木染の美・夏
▼6月8日~8月20日
→日本の染織文化史に沿って、冠位十二階制を始めとする位階による服色や王朝の彩色など、古代染織から現代に至る各時代の色の再現や、創作による染織品が展示され、パネル解説によって植物染色の変遷を知ることができる。また、さまざまな染料植物による見本糸は、身近に生育する草や木によってすばらしい色彩に染め上げられている。草木染作品の鑑賞を通じて、植物の持つ色の優しさや奥深さを感じることができ、「自然の色」の豊かさを楽しむことができる
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館
☎/0274(62)6200
群馬県富岡市黒川351の1
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
ゆかたと藍の世界
▼7月15日~9月3日
→和服離れが進む現代において、唯一若い年齢層も含めてファンを増やしているのが夏の涼衣、ゆかた。伝統の技法を生かしたゆかたからデザイナーゆかたまで、伝統の枠を超えて、現在の生活の中で進化を続けている。同展では、ゆかたの歴史を振り返りながら、長板中形から注染、籠染など、失われつつある技法によるゆかたや、製作のための資料を展示する。また、着物のドレスコードが変化する中で生まれた新しいゆかたや藍の着物の着こなしとともに、「着物」の形にとらわれず、伝統的な染織技法を新しい感性でファッションや創作に取り入れているブランドや作家、古来の「藍染」にこだわったファッションやプロダクトを紹介する。現代もなお広く受容されているゆかたや藍染めの魅力を、その技法や素材、デザイン性の要素から紐解く
関連展示 着物とゆかた 染色による表現―山崎樹彦・山崎美季・大竹夏紀―<常設展示室>
▼7月1日~9月3日
→富岡市を拠点に染色の伝統技法を用いて創作している染色家の山崎樹彦と長女の美季、装色アーティストの大竹夏紀による着物とゆかた作品などを紹介する
八木橋百貨店
☎/048(523)1111
埼玉県熊谷市仲町74
10時~18時(最終日~16時)
会期中無休
〈石織商店〉武州藍染展<5Fイベントスペース>
▼8月2日~8日
→江戸時代末期から生産されている埼玉県の伝統工芸品「武州正藍染」の展示販売
ギャラリーかれん
☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休
セサミ展
▼7月31日~8月4日
→織りなど
横浜馬車道アートギャラリー
☎/045(662)3111
横浜市中区常磐町4の45アートビル7F
11時~18時(最終日~16時)
月曜休み
~日本の藍絞り染め交流会~絞り染め浴衣展
▼8月20日~9月3日
→全国7地域の絞り染め産地から、約70枚の浴衣を一堂に展示。伝統を踏まえた上でのそれぞれの意匠を紹介する。出品するのは、浅舞絞り(秋田)、白根絞り(新潟)、福知山藍同好会(京都)、有松鳴海絞り(名古屋)、東京遊草会(東京)、甘木絞り(福岡)、豊後絞り(大分)
川崎市立日本民家園
☎/044(922)2181
神奈川県川崎市多摩区枡形7の1の1
9時30分~17時(11月~2月:~16時30分)
月曜休み(祝日の場合翌休)
東北の手仕事Ⅱ 布
▼7月1日~11月26日
→「東北の村」エリアには2棟の古民家が移築されています。山形県鶴岡市の旧菅原家住宅と、岩手県紫波町の旧工藤家住宅である。豪雪地帯とそうでない土地との違いはあるが、いずれも厳しい自然環境に耐えてきた家だ。人々に過酷な暮らしを強いた長い冬は、同時に手間と技術を要する美しい手仕事を生み出した。特に、生地によっては繊維の採取からはじめ、自ら仕立てる布製品には、日々の生活が育んだ素朴な造形美を見ることができる
国立工芸館
☎/050(5541)8600
金沢市出羽町3の2
9時30分~17時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
水のいろ、水のかたち展
▼7月7日~9月24日
→同展は「水」をテーマに、工芸・デザイン作品に表現された水や、水をいれる器の形に注目して国立工芸館の所蔵品を中心に紹介する。生活に欠かすことの出来ない「水」は、決まった形も色もない。それでも水は古来より海や川を始め様々な形や色で描かれ、工芸作品においても多くの作家に着想を与え、様々な形や色、技で表現されてきた。例えば蒔絵で描かれた波紋や、急流を思わせる竹の編み方、多数の色糸で織り上げた水辺の景色…そのほかにも様々な形や色、技で表現されている。とらえどころのないものだからこそ、作家の観察眼によって個性が表れる水の表現を紹介する
岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや
☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)
日本茜・日本紫根 染織三人展
▼5月18日~8月20日
→茜・紫根は万葉集の時代から日本の色として染められてきた。同展はきものジャーナリスト中谷比佐子のプロデュースにより、茜・紫根の生産地(京都美山:日本茜、出雲:紫根)から、その色を絹に染め、作品にしている3人の作家、高橋孝之(江戸古法染)、寺田豊(京絞り)、服部秀司(爪掻本綴)の取り組みや作品を展示する
須坂クラシック美術館
☎/026(246)6474
長野県須坂市大字須坂371の6
9時~17時(入館30分前)
木曜休み(祝日の場合開館)
迦陵頻伽は夢を見る―大竹夏紀の鮮やかな世界―
▼7月29日~9月24日
→﨟染めで絹布に染料で絵画を制作している大竹夏紀の作品展。作品に描かれる少女は独自のアイドル像で、偶像である少女の姿に頭の中にある理想の世界観を映し出している。近年では少女の姿はアイドルから天女、女神へ変わりつつある。迦陵頻伽とは極楽浄土に住むといわれる、上半身が天女、下半身が鳥の仏教における想像上の存在で、非常に美しい声で歌うといわれる。美術館の空間の中で広がる鮮やかな色彩の天女たちの姿を展開する
軽井沢ルヴァン美術館
☎/0267(46)1911
長野県北佐久郡軽井沢町長倉957の10
10時~17時(入館30分前)
水曜休み(8月~9月15日無休)
西村光恵 母の手しごと 妻の手すさび
▼6月10日~11月5日
→ルヴァン美術館の設立者・西村八知の母で、文化学院を創立した西村伊作の妻、西村光恵による子供服、陶芸などの手仕事と手遊び(てすさび)の作品を展示。破格の自由人・伊作に嫁ぎ9人の子供を育てた光恵は、震災や戦争で暮らしが激変しても洋裁や西洋料理を学び、創意工夫と創作を楽しみながら生きた。「生活を芸術として」西村伊作の美学を受け継いだ妻光恵と息子八知のすなおな美との向き合い方を紹介する
美濃加茂市民ミュージアム
☎/0574(28)1110
岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299の1
9時~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)
蚕とまゆ展
▼5月13日~8月27日
→かつてこの地域では、養蚕がとても盛んだった。同展では、民具展示館と市内にあった民家を復元したまゆの家(生活体験館)を会場に、当時の養蚕の様子を再現しながら、道具の使われ方やカイコの生育、養蚕を営んだ人々の生活を紹介。まゆの家では、ボランティアによる目棚を作り、「座敷飼い」とよばれた飼育の様子を再現する
静岡県立美術館
☎/054(263)5755
静岡市駿河区谷田53の2
10時~17時30分(入館30分前)
月曜休み
糸で描く物語―刺繍と、絵と、ファッションと。
▼7月25日~9月18日
→手で一針一針、縫い進めていく「刺繍」。同展は、この刺繍に注目し、中・東欧の民俗衣装、イヌイットの壁掛け、現代の絵本原画やフランスのオートクチュール刺繍といった多彩な作品約 230点を紹介する。さまざまな分野を横断しながら、時代や地域を越えて、今なお私たちの心を捉える刺繍の魅力を探る
静岡市立芹沢銈介美術館
☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)
暮らしにとけこむ型染―芹沢染紙研究所の仕事―
▼7月4日~9月24日
→芹沢銈介は作家として型染の芸術性を追求し、国外でも高い評価を受けている一方、型染の特徴を活かした量産への強い希望を持っていた。1955年、自邸内に芹沢染紙研究所を設立、カレンダー、うちわ、グリーティングカード、包装紙、額絵、絵葉書、風呂敷、ふきんなど、多彩な日用品を生産し、芹沢の模様は人々の生活の中にとけこんでいった。芹沢染紙研究所で制作された300点の品々を通じて、その仕事の豊かさを紹介する
名古屋市美術館
☎/052(212)0001
名古屋市中区栄2の17の25
9時30分~17時(金曜~20時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
マリー・ローランサンとモード
▼6月24日~9月3日
→ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間だった。ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、その自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在。パステルカラーの優美な女性像で人気を博したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。同展では二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、ジャンヌ・ランバンなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、美術とファッションがそれぞれの境界を越えてダイナミックに展開していく様子を辿る。オランジュリー美術館やポンピドゥー・センター、マリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約90点の出品作品で紹介する
ヤマザキ マザック美術館
☎/052(937)3737
名古屋市東区葵1の19の30
10時~17時30分(入館30分前)
月曜(8月14日開館)
八幡はるみ GARDEN
▼4月21日~8月27日
→美しく咲き誇る花々、まばゆい光につつまれた溢れんばかりの緑。色あざやかな植物たちが大画面を埋め尽くす、八幡はるみのかぐわしき染色の世界を紹介。八幡はるみ(1956年~)は京都市立芸術大学で染色を学び、1990年代初頭、楮紙をベースに「型」や「版」の技法を用いて、「青海波(せいがいは)」などの古典文様を四曲一双屏風にダイナミックに展開した「水のシリーズ」等の発表によって、八幡は染色の枠に収まらない規格破りのアーティストとして知られるようになった。その後、八幡は、ろうけつ染めや金銀箔をコラージュしたりなど、伝統的な技を活かしながら、量産にも耐えうるスクリーン・プリントを導入し、時代にあった色彩感覚をとりこんでいくなどして、従来の染色がもっていた世界観を次々と解放していく。2000年代に入り、「シェイプド・ダイ」という絞り染めの一種で、布に凹凸をつけてかたちづくった溝に染料を流し込んでいく染め技法を開発した八幡の表現は、より即興的に、より感覚的に、より色彩豊かに花開いていく。近年は、コンピューターによる画像加工やインクジェットプリントに取り組むなど、デジタル技術を取り込んだ八幡の挑戦は、染色表現の地平をひろげ続けている。色彩を開放し、技術革新に取り組み、あらたな染色の魅力を発信しつづける八幡はるみの、1990年代の創成期から2023年の最新作の展開を展観する
一宮市尾西歴史民俗資料館
☎/0586(62)9711
愛知県一宮市起下町211
9時~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、祝日の翌日休み
織りの技術と歴史を探る
▼7月1日~9月3日
→世界や日本列島に残っている織物を紹介し、さらに一宮市域の織物の歴史を紹介する
豊田市民芸館
☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
柳宗悦と愛知の民芸
▼7月1日~9月24日
→民藝運動の創始者・柳宗悦(1889~1961)は、昭和5年(1930)に瀬戸の石皿を調査、昭和12年に本郷村(現・東栄町)のざぜち(切り紙)調査のために愛知県を訪れた。柳はこうした調査を民藝の同人たちと全国にわたって行っており、著書『手仕事の日本』では、昭和15年頃の日本の手仕事の現状を書き記し、日本固有の手仕事による美しさと、それを継承していく大切さを啓蒙した。また、柳は昭和31年に名古屋市の鉈薬師で初めて円空仏を目にし、『民藝』81号(昭和34年発行)では円空仏の特集を組み、「この稀有の彫像に全く驚愕し、圧倒される程の感銘をうけた」と述べている。今回は『手仕事の日本』で紹介された瀬戸・犬山・常滑のやきもの、扶桑の端折傘、有松鳴海の絞り染め、三河木綿、足助紙、菟足神社の風車、花祭のざぜちといった愛知県の手仕事と、円空仏や円空の書を館蔵品より約200点紹介する