東京都現代美術館
☎/03(5245)4111
江東区三好4の1の1(木場公園内)
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ
▼2022年12月21日~5月28日
→「ニュールック」の永遠の象徴である「バー」スーツをはじめとした、過去から現在までのアクセサリーやオートクチュール・モデルの数々。クリスチャン・ディオール、そしてイヴ・サン=ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリといった後継者である歴代のクリエイティブ・ディレクターたちが考案した作品のひとつひとつが公開されている。同展では、東京都現代美術館が所蔵する貴重な作品や、日本人写真家・高木由利子が本展およびポスターのために撮り下ろした写真など、魅力的な作品を展示。また、クリスチャン・ディオールの先見性を受け継ぎ、「ディオール レディ アート」や、「レディ ディオール アズ シーン バイ」などで再解釈されたバッグ「レディ ディオール」に加え、「ミス ディオール」、「ジャドール」といった、フレグランスの世界など、ディオールの歴史と絶え間ない創意工夫の賜物である、斬新なアイコンも展示される
Bunkamuraザ・ミュージアム
☎/050(5541)8600
東京都渋谷区道玄坂2の24の1
10時~18時(金・土曜~21時、入館30分前)
マリー・ローランサンとモード
▼2月14日~4月9日
→ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間だった。とりわけ女性たちの活躍には、目を見張るものがあったが、ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在だった。女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。同展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、そして美しいバイアスカットを駆使したマドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰する。時代とともにありながら、時代を超えた存在となったローランサンとシャネル。二人の創作の今日的な意味とその真価が、生誕140年を記念する同展で明らかにする。
本展では、オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館※など国内外のコレクションから、約90点のラインナップでご紹介します。
文化学園服飾博物館
☎/03(3299)2387
渋谷区代々木3の22の7新宿文化クイントビル
10時~16時30分(入館30分前)、4月21日・5月12日~19時
日曜・祝日休み
ヨーロピアン・モード
▼3月10日~5月20日
→ヨーロッパのドレスは、それぞれの時代でスカートの形や丈、袖の大きさなどに流行が見られる。これらの流行は、政治的、経済的、社会的な要因が密接に関係している。同展では、宮廷が流行を生み出した18世紀から、産業の発達や社会の成熟とともに変化する19世紀を経て、若者や大衆が流行の担い手となった20世紀末まで、ヨーロッパを発信源とする約250年の女性モードの変遷を、その社会背景とともに紹介する。また、特集では「アール・ヌーヴォー」を取り上げる。19世紀末から20世紀初めにかけて開花した装飾様式、アール・ヌーヴォー。流麗なガラス器や装身具、ミュシャの版画など、現代でも色あせない優美な工芸品を紹介する
たばこと塩の博物館
☎/03(3622)8801
墨田区横川1の16の3
10時~18時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
江上幹幸コレクション インドネシアの絣・イカット~クジラと塩の織りなす布の物語~
▼1月21日~4月9日
→多くの島からなるインドネシアでは、地域ごとに色彩も意匠もさまざまな絣=イカットが織られている。伝統捕鯨を行うラマレラ村のあるレンバタ島でも、綿花を育て、紡ぎ、藍や茜から得た染料で括り染めしてイカットを織る。島のイカットは、クジラ肉はもちろん、自ら作った塩、染料に必要な石灰など「海の恵み」を持つ海の民と、穀物や藍や茜など「山の恵み」を持つ山の民との間で続く素朴な交易なしには生まれなかった。同展では、江上幹幸が現地で蒐集したイカットに加え、クジラ漁や製塩など島の暮らしを写真で展示し、イカットにまつわる文化の魅力を紹介する
東京国立博物館
☎/03(5777)8600
台東区上野公園13の9
9時30分~17時(金曜~20時、土曜・日曜・祝日~18時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
武士の装い―平安~江戸―<日本館>
▼2月14日~5月7日
→平安時代から江戸時代の武士が用いた、甲冑、刀剣、刀装、装束、馬具、弓具や、肖像画、書状などを通して武士の装いを紹介。甲冑は、初代尾張藩主徳川義直ゆかりの「白糸威二枚胴具足」をはじめ、各種の甲冑を展示。刀剣は、戦国武将結城秀康の指料として越前松平家に伝わった「朱漆打刀(重要文化財 刀 伝長船元重の拵)」(重要文化財)など、刀身と刀装が揃うものや、各時代に用いられた各種刀装を展示。装束は、豊臣秀吉ゆかりの「陣羽織淡茶地獅子模様唐織」をはじめ、裃、鎧直垂など武士の各種装束を展示する
中国の染織 古裂帖<東洋館>
▼3月7日~5月28日
→裂を帖に貼り付けた古裂帖は、江戸時代の茶人の価値観に基づき形成された、日本独特の文化。古裂帖の中には、元代から明代にかけて舶載された金襴・緞子などの中国染織のほか、インドの更紗やモールを収める作品も存在する。また、裂の名称を記した題箋や別冊の手鑑も残されており、当時の裂の鑑賞の様子をうかがい知ることができる。古裂帖を通じ、染織品そのものの特色だけでなく、裂を受容した日本の文化も紹介
東京都美術館
☎/03(3823)6921
台東区上野公園8の36
9時30分~17時30分(初日11時~、最終日~13時30分 入館30分前)
会期中無休
第61回日本現代工芸美術展
▼4月19日~24日
→1961年に創設された現代工芸美術家協会の公募展。「工芸の本義は作家の美的イリュウジョンを基幹として所謂工芸素材を駆使し、その造型効果に依る独特の美の表現をなすもので、その制作形式の立体的たると平面的たるとをとわず工芸美を追求することにある」とする「主張」を掲げる。役員、会員、一般入選者による、陶磁・染織・漆芸・人形・ガラス・七宝などの作品を展示
いりや画廊
☎/03(6802)8122
台東区北上野2の30の2
11時30分~19時30分(土曜・祝日~17時30分、最終日~16時)
日曜休み
牛尾卓巳展
▼3月20日~4月1日
→ファイバーアート
片岡葉子展
▼4月10日~15日
→ファイバーアート
Ecru+HM(エクリュ+エイチエム)
☎/03(3561)8121
中央区銀座1の9の8奥野ビル4F
12時30分~19時(最終日~17時)
会期中無休
一人仕立て屋 池嵜智子展
▼4月14日~22日
→テキスタイル
ギャラリーおかりや
☎/03(3535)5321
中央区銀座4の3の5銀座AHビルB2F
11時~19時(最終日~16時)
火曜休み
3人展「息吹き」
▼3月29日~4月9日
→中村幸喜(ジュエリー)、柗井圭太郎(漆)、桂川美帆(染色)の作品展
資生堂ギャラリー
☎/03(3572)3901
中央区銀座8の8の3東京銀座資生堂ビルB1F
11時~19時(日曜・祝日~18時)
月曜休み
YU SORA 展
▼3月7日~4月9日
→YU SORAは、白い布と黒い糸を使った刺繍の平面作品や、家具やカーテンなど実物大の立体作品を組み合わせたインスタレーションで些細な日常に向き合う作品を展開している。パンデミックや戦争、災害が続き、何気なく暮らす日常は儚く簡単に崩れてしまいがちである。同展ではギャラリー空間に生活の舞台である部屋を創る
昭和館
☎/03(3222)2577
千代田区九段南1の6の1
10時~13時30分/14時~17時30分(入館30分前)
月要休み(5月1日開館)
時代をまとう女性たち
▼3月11日~5月7日
→女性の服装に大きな影響を与えた昭和の時代背景とともに、和装から洋装へ、家庭裁縫から既製服へと移り変わった女性服を展示。日中戦争時の政府による「国民精神総動員運動」と物資不足が原因で統制された影響から、手持ちの着物を仕立てなおした「もんぺ」をはじめ、終戦後に流行したアメリカンスタイルを含めた軍服風のスーツや短いスカートなどの洋装、アメリカンスタイルからパリモードへと服装の志向が変化し、ナイロンやテトロンなどの化学繊維の開発が進んだことで主流となったナイロン製のストッキング、田中千代が再構築したクリスチャン・ディオールのH ラインスーツなどを紹介する
インターメディアテク
☎/050(5541)8600
千代田区丸の内2の7の2KITTE2・3F
11時~18時(金・土曜~20時)
月曜(祝日の場合翌休)
被覆のアナロジー―組む衣服/編む建築―
▼2022年11月5日~4月2日
→衣服と建築、異なる分野であっても人間の活動においてはいずれも「まとう」ことを定義する創作物である。衣服であれば身体を包み、建物であれば人々の営みを包む。両者は広く人間の活動を取り巻く「被覆環境」と位置づけることができる。近代以降、工業化による生産プロセスの効率化と分業化によって、両者は均質化した交換可能な商品として生産され、流通し、消費されてきた。その結果、人間を取り囲む「被覆環境」から身体感覚や多様性は大きく失われることとなった。一方、近年ではモノ中心の消費よりも体験や共感に価値が置かれるようになり、「被覆環境」においても住む・着るという素朴な体験の中にある魅力、即ち身体感覚を中心に据えた価値観に立ち戻る動きが見られる。このような社会の変化の中で従来のデザイン手法を見直し、新しく再構成することに意義があるのではないか。ブラックボックス化した複雑なデザイン・生産のプロセスを、編む・組むといったプリミティブな手法によって透明化し開放すること。そして、透明性の確保による副産物として、生産から流通、消費、廃棄、再生産といった循環型プロセスによる持続可能性の担保が可能となると考える。「被覆環境」を取り巻く今日的な課題は共通しており、領域を超えたデザインによる提案が求められている。「組む衣服/編む建築」は衣服と建築に類似する構造的・組織的な成り立ちに着目し、生産技術の発展による自由度の向上、環境負荷に配慮した自然素材の利用、再生繊維や材料のリユースなど、有機的に統合された新しいデザイン手法を提示しようとする試みである。同展は、ファッションデザイナーの江角泰俊と建築家の隈研吾およびインターメディアテクとの企画による世界初公開展示
ギャラリーコンセプト21
☎/03(3406)0466
港区北青山3の15の16
11時~19時(最終日~15時)
会期中無休
タピストリー展Ⅵ 原風景のいぶき 中野直子
▼4月1日~6日
→作家自身の原風景を糸に託して表現したタピストリー、ショール、ウェア、小物などを展示
Gallery 5610
☎/03(3407)5610
東京都港区南青山5の6の10 5610番館
12時~18時
会期中無休
琉球紅型 渡名喜はるみ展
▼4月20日~24日
→紅型作家による素材、技法ともに琉球紅型の古典にこだわりつつもデザインは自身のオリジナル作品を展示
日本民藝館
☎/03(3467)4527
目黒区駒場4の3の33
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
生誕100年 柚木沙弥郎展
▼1月13日~4月2日
→染色家・柚木沙弥郎(1922~)の作品が持つ特質は、無垢な模様と澄んだ色彩にある。生誕100年を記念する同展では、初作品から近作に至る染色品を展示すると共に、時代や産地、手法の異なる工芸品やプリミティブな造形とのコラボレーションを試みる。それらと共鳴し瑞々しい生気を放つ柚木作品は、感動と喜びをもたらす
国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館
☎/0422(33)3340
三鷹市大沢3の10の2
13時~17時
土・日・月曜、祝日休み
湯浅八郎・民芸の心
▼4月11日~7月7日
→日米の有志とともに「明日の大学」の理想を掲げ、国際基督教大学(以下ICU)設立に尽力した初代学長湯浅八郎(1890‒1981)は、米国生活から戻り京都帝国大学の教壇に立っていた40歳の頃、柳宗悦の民芸運動に出会い深く共鳴、自らも素朴な手仕事の品々の収集を始めた。その民芸コレクションは晩年ICUに寄贈され、1982年に開館した湯浅八郎記念館に引き継がれている。昨年開館40周年を迎えたことを記念する同展では、湯浅八郎が人間としての生き方の指針を手繰り寄せる縁(よすが)に据えていた民芸を通して、その「心」をひもとく。染織品では、産湯布、万祝、屑織、裂、油単、刺しなど、紙工品では、型絵染、染型紙などを展示する