群馬県立日本絹の里
☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み
平安王朝の文化~よみがえる源氏物語の世界~
▼9月8日~11月7日
→『源氏物語』にみえる平安時代の雅な王朝文化の世界を、立体的に表現した展示を行う。1/4に縮小したサイズの寝殿模型による具現化展示のほか、美しい平安装束をはじめ、王朝文化を彩る料理や楽器など、平安貴族たちの宮廷生活を紹介する。祝物染料とその染料で染めた綛糸、十二単の変遷や直衣など等身大の平安装束も展示する
高崎市染料植物園
☎/027(328)6808
群馬県高崎市寺尾町2302の11
9時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
COTTON 木綿―植物から生まれる糸と色―
▼10月7日~11月27日
→木綿は、私たちの暮らしの中で当たり前に使われている身近な素材であるが、日本では江戸時代にワタの栽培が広まるまでは舶来の希少品であった。それまで麻の服や布団で暮らしていた庶民の衣生活は、暖かく柔らかい木綿の普及により、画期的に豊かになったのである。現在残されている古い木綿の染織品の多くは藍染であるが、これは藍が木綿に良く染まるため。しかし、先人たちは染料を選んだり染色の方法を工夫しながら藍以外の色も楽しんできた。同展では絹とは異なる木綿の染色に目を向ける。また、麻や紙など木綿以外の植物繊維による染織品も紹介する
埼玉県立歴史と民俗の博物館
☎/048(641)0890
さいたま市大宮区高鼻町4の219
9時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
銘仙
▼10月15日~12月4日
→手頃でおしゃれな絹の着物「銘仙」。明治40年代に広まった「ほぐし織」の技術により、色鮮やかな模様銘仙を作ることが可能となった。戦前の女性たちは、よそゆきの着物として銘仙を着て出かけたようである。銘仙の生産地としては、秩父(埼玉県)、伊勢崎(群馬県)、足利(栃木県)などの関東地方の養蚕業や織物業が盛んであった地域が知られており、埼玉県内では秩父銘仙の生産が盛んとなった。同展では、同館所蔵の銘仙をはじめ、銘仙の生産過程や新しく生産された新作銘仙なども紹介する
ギャラリーかれん
☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休
手づくりひろば作品展
▼10月11日~14日
→編み物、布物、手芸など
布と器二人展
▼10月17日~21日
→織物やパッチワーク、陶器
ハンドクラフトKAM
▼10月31日~11月4日
シルク博物館
☎/045(641)0841
横浜市中区山下町1
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
横浜から世界へ―海を渡った生糸―
▼10月1日~11月13日
→東海道の神奈川宿近く、100戸ばかりの半農半漁村であった横浜村で、横浜開港が決まると急速に都市建設が始まる。わずか半年足らずで街並みが整備され、安政6年(1859)6月2日に横浜港が開港した。現在の山下町には外国人居留地があり、当時イギリスの総合商社ジャーディン・マセソン商会(英一番館)があった場所、現在の山下町1番地にシルク博物館はある。それまで国内で流通していた生糸は、開港を境に貿易品の花形となり、代表的な生産地の福島県、群馬県、埼玉県、長野県をはじめ生産力が高まっていく。大量の生糸が横浜に持ち込まれ、売込商(日本人商人)と外国商館との間で生糸取引が盛んに行われ、横浜港からヨーロッパを中心に輸出された。開港当初に活躍した群馬県出身の中居屋重兵衛に続き、後に二大売込商と呼ばれる亀屋(原善三郎)や野沢屋(茂木惣兵衛)のほか多くの売込商が生糸貿易を担った。明治10年代に入ると、売込商や外国商館を通さずに直接輸出をする直輸出も加わりアメリカへの輸出が伸びていった。同展では、近代日本の発展を経済的に支えた生糸貿易の歴史を一覧し、また、生糸貿易が行われた開港当初の町の姿、売込商と外国商館の取引の様子を浮世絵や文書・版本などから紹介するとともに、生糸標本の実物も展示公開する
女子美アートミュージアム
☎/042(778)6801
神奈川県相模原市南区麻溝台1900女子美術大学10号館1F
10時~17時(入館30分前)
日曜休み
柚木沙弥郎の100年―創造の軌跡―
▼9月17日~10月17日
→今年10月に100歳を迎える柚木沙弥郎は、「つくること」が生活の一部であるように、現在も制作と向き合っている。「型染」に、独創的な表現を加えた豊潤な色彩による作品は、これまで多くの人々を魅了してきた。染色家、教育者、デザイナー、表現者である柚木沙弥郎を紐解き「創造の源泉」とその原動力となるモノを視る力に焦点をあて、柚木沙弥郎の100年、今なお現役で活躍するそのマルチな世界を紹介し、つくる喜びに迫る
新潟県立歴史博物館
☎/0258(47)6130
新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247の2
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
生業絵巻尽―ひらけ!江戸の産業図鑑―
▼9月17日~10月30日
→日本では、奈良時代以降、社会の変化を反映しながら多様な絵巻物が制作されてきた。同展では、江戸時代の安定した社会の中で発展した各種の産業を題材にした絵巻(農業、鉱業、捕鯨、製紙業、茶業、織業に関するものなど)を展覧し、江戸時代の産業や絵巻文化の一端を紹介する。新潟県が誇る佐渡金銀山の絵巻も数多く取り上げ、世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」の価値を示す重要な資料となっていることも紹介
国立工芸館
☎/050(5541)8600
金沢市出羽町3の2
9時30分~17時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
ジャンルレス工芸展
▼9月16日~12月4日
→近年、新しい文脈で工芸が評価されている。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきた。並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めている。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきた。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まってきた。同展は、東京国立近代美術館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点でご紹介する展覧会。器からオブジェまで形状はさまざまだが、鑑賞者はジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができる
石川県立美術館
☎/076(231)7580
金沢市出羽町2の1
9時30分~18時(入館30分前)
会期中無休
加賀宝生のすべて 能面と能装束
▼9月17日~10月23日
→「能」は加賀藩より続く、金沢の伝統文化のひとつ。中でも宝生流の能が盛んであったことから「加賀宝生」と称される。しかし、その繁栄の象徴ともいえる加賀藩前田家所蔵の能装束は、明治期の混乱と大正昭和期の売立等によりほとんど散逸した。同展は、各地に散逸した前田家伝来の能装束を一堂に集め、多彩で華やかな能装束の展示をとおして、「加賀宝生」の栄華を再現するとともに、能面と能楽資料もあわせて紹介し、地方において独自の展開を遂げた加賀藩の能楽史を再考する
第69回日本伝統工芸展
▼10月28日~11月6日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示
石川県立歴史博物館
☎/076(262)3236
金沢市出羽町3の1
9時~17時(入館30分前)
会期中無休
アトゥイ―海と奏でるアイヌ文化―
▼9月23日~11月13日
→「アトゥイ」はアイヌ語で「海」。アイヌにとって海は生業の場であり、外の世界とつながる交易の道でもあった。北前船による蝦夷地(北海道)と本州の産物往来にも、アイヌが深く関わる。生活道具や工芸品からアイヌをとりまく海の世界を紹介し、北陸の関係資料をもとに海を介した交流について探る
金沢湯涌夢二館
☎/076(235)1112
金沢市湯涌町イ144の1
9時~17時30分(入館30分前)
火曜休み
夢二の工芸―染色・刺繍、人形、竹工芸―
▼8月3日~11月6日
→竹久夢二は、気持ちよく楽しい日常生活を願って、普段使いの工芸品を手がけた。機械や科学技術による大量生産よりも、地方の風土を尊重した「手仕事」による制作を重視している。 夢二は、大正初期から、夢二式美人画の装いを具現化した半襟や浴衣地をデザインし、昭和初期になると、アマチュアの人形制作グループ「どんたく社」を結成して仲間とともに、抒情を立体化した。さらに、「榛名山美術研究所」の設立宣言文を発表し、絵画・木工・陶工・染織などの「新鮮な素朴な日用品」を研究・制作しようと企画した。その後、竹工芸の産地へ依頼して完成した夢二デザインの竹籠に、「どんたく籠」と名付けている。同展では、工芸の街・金沢で、「染色・刺繍」「人形」「竹工芸」をテーマに、夢二の遺品等から成る「竹久家コレクション」の浴衣地類、東京国立近代美術館の人形、新潟県阿賀野市の二瓶武爾コレクションの竹工芸関連作品を中心に、夢二が携わった工芸作品や資料を展示する
福井県立歴史博物館
☎/0776(22)4675
福井市大宮2の19の15
9時~17時(入館30分前)
第2・第4水曜日 11月9日休み
百貨店の近代~文化と娯楽の花咲くところ~
▼10月22日~11月27日
→明治時代以降、大都市で誕生した百貨店は、その後、全国各地につくられていく。百貨店は、ただ買い物をするための場所であるだけでなく、都市の文化や娯楽を象徴する場所であった。同展では、日本と福井の百貨店の歴史をふり返り、百貨店と人びととのつながりの歴史を考える
福井市立郷土歴史博物館
☎/0776(21)0489
福井市宝永3の12の1
9時~19時(11月6日から~17時、入館30分前)
10月31日休み
寿ぎのきもの ジャパニーズ・ウェディング―日本の婚礼衣装―
▼10月8日~11月23日
→婚礼は、人生において最も華やかな儀礼といえよう。洋の東西を問わず、婚礼儀式には、祈りと喜びの感情が満ちあふれている。同展では、日本の婚礼儀式がもっとも美しく、洗練された形で行われていた江戸時代から近代初期にかけての衣裳や婚礼のしつらえを紹介する。現代の生活からは遠くなってしまった「日本の祝いの姿」を再認識し、日本の伝統と心を後世に残す
印傳博物館
☎/055(220)1621
甲府市中央3の11の15印傳屋本店2F
10時~17時
会期中無休
収蔵品展2022―古典作―
▼9月17日~11月27日
→皮革の利用は原始時代にまで遡ると考えられている。鹿革は線維の組織構造が細かいため、柔らかで滑らかな肌触りが感じられると共に丈夫であるという特性があり、様々な品が創られてきた。同館収蔵の資料では合切袋などの袋物や巾着などの提物・莨入・財布・服飾・武具・蹴鞠などがあり、形状や模様は時代や好み、服飾の変遷などによって多様化した。鹿革の主な装飾方法は染料による染め、藁などの煙による燻、撥水性を目的として表面に塗られた漆塗り、型紙を用いて模様を付ける漆付け、多彩な色彩を用いる更紗等がある。同館はこれらの伝統技法による作品を保管し、常時陳列している唯一の博物館。日本人が得意とする細やかな手仕事と発想力は装飾の技術にも反映され、鹿革工芸品においての進化と発達に大きな影響を与えたと考えられる。同展は新収の鹿革工芸品や印傳屋の歴史に関する資料を中心に陳列する。鹿革工芸の様々な用途や技法、模様をご覧いただき、資料に見る今昔を紹介する
駒ヶ根シルクミュージアム
☎/0265(82)8381
長野県駒ヶ根市東伊那482
9時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合は開館)
第15回現代手織り物クラフト公募展
▼10月20日~11月27日
→全国で独自の創作活動をしている創作のプロ、および将来プロを目指す人たちが創作した、独創的で優れた織物を公募し、入賞入選作品を展示することで、自立の道を開く支援の場となることを目指して開催する展覧会。部門は、着物、反物、帯、タペストリー
八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)
0266(74)2701
長野県諏訪郡原村17217の1611
9時~17時(入館30分前)
会期中無休
第9回あなたが選ぶ信州の裂織展
▼9月17日~12月4日
→信州の原村では古くから機織りがさかんに行われてきた。ことに裂織は「ぼろ機織り」の名称で親しまれ、今なおその技が継承されている。裂織文化の振興と発展を目的に始められた全国公募展である同展は、来場者の投票によって大賞が選ばれるほか、芸術性、技術、伝統などの視点で審査する審査員特別層を設けている。裂織本来の手法を生かした作品が並ぶ
フェルケール博物館
☎/054(352)8060
静岡市清水区港町2の8の11
9時30分~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)
JAPAN BLUE 福本潮子藍色の世界
▼10月8日~12月11日
→清水に生まれて大阪で育った福本潮子は藍と布による表現を追い求めてきた。今では、藍染の伝統に現代的な感覚を加え、能や茶道などと密接に関わる空間・造形表現をも手掛ける国際的な芸術家として活躍している。同展は福本潮子の藍染による幅広い作品に加えて、学生の頃に描いた懐かしい清水港のスケッチも紹介する
静岡市立芹沢銈介美術館
☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)
芹沢銈介と沖縄
▼10月8日~12月11日
→昭和3(1928)年、芹沢銈介は沖縄の紅型を見て衝撃を受け、以後本格的に染色家を目指して歩きはじめた。11年後の昭和14(1939)年には、初めて沖縄にわたってその風物に魅了され、沖縄に取材した多数の代表作が生まれた。同展では、芹沢と沖縄との深いかかわりを、代表作150点を通してたどる。展示室後半には、芹沢が収集した紅型の着物をはじめとして、陶磁器、漆器、玩具など、沖縄の工芸品50点を展示する
星ヶ丘三越
☎/052(783)1111
名古屋市千種区星が丘元町14の14
10時~19時
第69回日本伝統工芸展
▼9月28日~10月2日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品をはじめ、受賞作、地元工芸作家の入選作品などを展示
豊田市民芸の森
☎/0565(46)0001
豊田市平戸橋町石平60の1
9時17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
森のアート展「藍染めに魅せられて~なみ工房の仲間たち~」
▼9月23日~12月4日
→豊田市民芸館「絞り染め・藍染め講座」の講師である加藤南美子とその仲間3人による、鮮やかで深みのある美しい藍染め作品を展示
豊田市民芸館
☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
藍染の絞り 片野元彦・かほりの仕事
▼9月13日~12月4日
→藍染絞りの第一人者として知られる片野元彦(1899~1975年)を紹介する特別展。名古屋で生まれ、若い頃は画家の岸田劉生に師事し、洋画家を目指していた片野は、岸田の急逝後は染物を学び、57歳の時、日本民藝館創設者の柳宗悦に、有松・鳴海の絞りの仕事を再興するように託されたのがきっかけで藍染絞りの道に専念した。同展では、片野が76歳で亡くなるまで、絞染職人として邁進したことがうかがえる、天然藍を中心とした植物染料の絞り染の着物や服地、暖簾や飾布など、生活の中で使用されてきた絞り染作品の数々が展示される。あわせて片野の長女で絞り染作家の、かほり(1932~2016年)の初出展を含む作品のほか、書簡などの関連資料、親交のあった写真家、藤本巧撮影によるふたりの写真など、総数約100点が公開される