群馬県立日本絹の里
☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み
平安王朝の文化~よみがえる源氏物語の世界~
▼9月8日~11月7日
→『源氏物語』にみえる平安時代の雅な王朝文化の世界を、立体的に表現した展示を行う。1/4に縮小したサイズの寝殿模型による具現化展示のほか、美しい平安装束をはじめ、王朝文化を彩る料理や楽器など、平安貴族たちの宮廷生活を紹介する。祝物染料とその染料で染めた綛糸、十二単の変遷や直衣など等身大の平安装束も展示する
高崎シティギャラリー
☎/027(328)5050
群馬県高崎市高松町35の1
10時~17時(最終日~16時)
会期中無休
西陣美術織 伊藤若冲展
▼9月9日~12日
→西陣美術織で再現された伊藤若冲の復元作品の数々を一堂に展示
遠山記念館
☎/049(297)0007
埼玉県比企郡川島町白井沼675
10時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
コレクション展
▼6月11日~9月25日
→今年は同館創設者・遠山元一の没後50年にあたる。同館コレクションの名品に加え、元一が長女貞子のために誂えた小袖類などを選んで展示
我孫子市白樺文学館
☎/04(7185)2192
千葉県我孫子市緑2の11の8
9時30分~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)
民藝運動と我孫子
▼3月1日~9月25日
→「民藝」への歩みは、我孫子で始まったといっても過言ではない。柳宗悦が我孫子に移住したのは、1914(大正3)年9月。我孫子では、「民藝」へと続く出会いと絆を育んでいく。白樺派、そして民藝運動の父、柳宗悦が民藝運動へのきっかけをつかんだ我孫子で、同館所蔵の民藝作品を展示
ギャラリーかれん
☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休
桂会
▼8月29日~9月2日
→ニット、帽子、レザー
Riiko mode
▼9月12日~16日
→小物、バッグ
夢眩大作品展
▼9月26日~30日
→テキスタイル、洋服、小物雑貨
女子美アートミュージアム
☎/042(778)6801
神奈川県相模原市南区麻溝台1900女子美術大学10号館1F
10時~17時(入館30分前)
日曜休み
柚木沙弥郎の100年―創造の軌跡―
▼9月17日~10月17日
→今年10月に100歳を迎える柚木沙弥郎は、「つくること」が生活の一部であるように、現在も制作と向き合っている。「型染」に、独創的な表現を加えた豊潤な色彩による作品は、これまで多くの人々を魅了してきた。染色家、教育者、デザイナー、表現者である柚木沙弥郎を紐解き「創造の源泉」とその原動力となるモノを視る力に焦点をあて、柚木沙弥郎の100年、今なお現役で活躍するそのマルチな世界を紹介し、つくる喜びに迫る
新潟県立歴史博物館
☎/0258(47)6130
新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247の2
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
生業絵巻尽―ひらけ!江戸の産業図鑑―
▼9月17日~10月30日
→日本では、奈良時代以降、社会の変化を反映しながら多様な絵巻物が制作されてきた。同展では、江戸時代の安定した社会の中で発展した各種の産業を題材にした絵巻(農業、鉱業、捕鯨、製紙業、茶業、織業に関するものなど)を展覧し、江戸時代の産業や絵巻文化の一端を紹介する。新潟県が誇る佐渡金銀山の絵巻も数多く取り上げ、世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」の価値を示す重要な資料となっていることも紹介
国立工芸館
☎/050(5541)8600
金沢市出羽町3の2
9時30分~17時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
こどもとおとなの自由研究 工芸の〇△□✕展/特別陳列:北村武資
▼7月5日~9月4日
→○に△、□に✕。もっとも基本的な図形や記号として、日頃から見慣れ、使い慣れたイメージ。工芸を観察すると、ここでも実にさまざまな○や△、□や✕に出合う。工芸をめぐる数々の秘密を○△□✕のフレームを通して読み解くこと。それがこの夏、工芸館から人びとに送るミッション。子どもと大人がそれぞれのペースで、あるいは力をあわせて挑戦してみる試みの展覧会。特別陳列では、京都生まれの染織家・北村武資(1935-2022)の作品を展示する。西陣で得た高度な技術と現代的な感覚は、伝統の立場をとりながら も「織物の組織そのものが表現」とする造形思考によって新たな地平を切り開いた。1995年に「羅」、2000年には「経錦」で重要無形文化財保持者に認定。国内外で高く評価される日本を代表する染織家の一人。北村作品の魅力は、既成の価値観に甘んずることなく、織の根源を探求しづけたことから生まれた 。同展では、22点の作品を通して、さらなる展開への想いが止むことのなかった作家の意欲と造形思考を紹介する
ジャンルレス工芸展
▼9月16日~12月4日
→近年、新しい文脈で工芸が評価されている。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきた。並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めている。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきた。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まってきた。同展は、東京国立近代美術館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点でご紹介する展覧会。器からオブジェまで形状はさまざまだが、鑑賞者はジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができる
石川県立美術館
☎/076(231)7580
金沢市出羽町2の1
9時30分~18時(入館30分前)
会期中無休
みんなで楽しむ はじめての工芸Ⅰ
▼8月6日~9月5日
→工芸はさまざまな材質、つくりかた、デザイン性などの見方・楽しみかたの切り口は多種多様にあるが、今回は絵画や彫刻を楽しむように、描かれているものや色などを楽しむ入口を用意している。染織では、木村雨山、成竹登茂男、水野博の作品や友禅染工程見本を展示する
加賀宝生のすべて 能面と能装束
▼9月17日~10月23日
→「能」は加賀藩より続く、金沢の伝統文化のひとつ。中でも宝生流の能が盛んであったことから「加賀宝生」と称される。しかし、その繁栄の象徴ともいえる加賀藩前田家所蔵の能装束は、明治期の混乱と大正昭和期の売立等によりほとんど散逸した。同展は、各地に散逸した前田家伝来の能装束を一堂に集め、多彩で華やかな能装束の展示をとおして、「加賀宝生」の栄華を再現するとともに、能面と能楽資料もあわせて紹介し、地方において独自の展開を遂げた加賀藩の能楽史を再考する
石川県立歴史博物館
☎/076(262)3236
金沢市出羽町3の1
9時~17時(入館30分前)
会期中無休
アトゥイ―海と奏でるアイヌ文化―
▼9月23日~11月13日
→「アトゥイ」はアイヌ語で「海」。アイヌにとって海は生業の場であり、外の世界とつながる交易の道でもあった。北前船による蝦夷地(北海道)と本州の産物往来にも、アイヌが深く関わる。生活道具や工芸品からアイヌをとりまく海の世界を紹介し、北陸の関係資料をもとに海を介した交流について探る
金沢湯涌夢二館
☎/076(235)1112
金沢市湯涌町イ144の1
9時~17時30分(入館30分前)
火曜休み
夢二の工芸―染色・刺繍、人形、竹工芸―
▼8月3日~11月6日
→竹久夢二は、気持ちよく楽しい日常生活を願って、普段使いの工芸品を手がけた。機械や科学技術による大量生産よりも、地方の風土を尊重した「手仕事」による制作を重視している。 夢二は、大正初期から、夢二式美人画の装いを具現化した半襟や浴衣地をデザインし、昭和初期になると、アマチュアの人形制作グループ「どんたく社」を結成して仲間とともに、抒情を立体化した。さらに、「榛名山美術研究所」の設立宣言文を発表し、絵画・木工・陶工・染織などの「新鮮な素朴な日用品」を研究・制作しようと企画した。その後、竹工芸の産地へ依頼して完成した夢二デザインの竹籠に、「どんたく籠」と名付けている。同展では、工芸の街・金沢で、「染色・刺繍」「人形」「竹工芸」をテーマに、夢二の遺品等から成る「竹久家コレクション」の浴衣地類、東京国立近代美術館の人形、新潟県阿賀野市の二瓶武爾コレクションの竹工芸関連作品を中心に、夢二が携わった工芸作品や資料を展示する
印傳博物館
☎/055(220)1621
甲府市中央3の11の15印傳屋本店2F
10時~17時
会期中無休
印傳の唐草―つる草の曲線美―
▼6月25日~9月11日
→唐草は「絡み草」を略したものともいわれ、植物のつるや葉などが波状に伸びたり絡み合ったりしながら連続している様子を図案化した模様が唐草模様。写実的に描かれたものから同じパターンを並列、または輪繋ぎにした抽象的なものまで多種多様あり、華やかな装飾模様の一つとして知られている。唐草模様の歴史は古く、日本では古墳時代に中国大陸などから伝わったといわれる。唐草のモチーフには忍冬・葡萄・牡丹・蓮華などが古くから用いられ、平安時代以降は菊・桜・梅・桐などの和様化した唐草が創案された。鹿革工芸の古典資料における唐草模様は、型紙を用いて漆で模様を描く漆付技法と染めの技法によって見ることが出来る。漆付技法の菊唐草はリズミカルで細やかな線を点と空間によって表現し、全体の構成は落ち着いた印象。また染めの技法では花弁は濃赤、つるや葉は青緑色で描かれた花唐草の模様が多く、躍動感や生命力に溢れた姿をしている。伝統模様から創作模様まであるつる草の曲線美を鹿革工芸品で紹介する
岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや
☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)、12月29日~1月3日休み
桑・クワ・くわ―その歴史とめぐみ―
▼5月19日~9月11日
→蚕のえさである桑は、古来から、薬草などにも利用され、葉のみならず、枝条、根茎までもがその対象だった。現在に至るまで、その植生や種類など、さまざまな研究がなされている。書籍・資料など、今回初公開の収蔵品も含め、知られざる桑の魅力に迫る
八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)
☎/0266(74)2701
長野県諏訪郡原村17217の1611
9時~17時(入館30分前)
会期中無休
第9回あなたが選ぶ信州の裂織展
▼9月17日~12月4日
→信州の原村では古くから機織りがさかんに行われてきた。ことに裂織は「ぼろ機織り」の名称で親しまれ、今なおその技が継承されている。裂織文化の振興と発展を目的に始められた全国公募展である同展は、来場者の投票によって大賞が選ばれるほか、芸術性、技術、伝統などの視点で審査する審査員特別層を設けている。裂織本来の手法を生かした作品が並ぶ
岐阜県美術館
☎/058(271)1313
岐阜市宇佐4の1の22
10時~18時(第3金曜~21時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
「いろとかたち―工芸・立体を中心に」展
▼7月30日~9月11日
→あか・あお・きいろ―まる・さんかく・しかく。私たちは日々、たくさんの色と形に囲まれ過ごしている。作家の手によって生み出された作品にはどんな姿が潜んでいるのだろうか。「いろとかたち」に注目し、工芸・立体を中心に紹介する。染織では、鎌倉芳太郎、宗廣力三、三浦景生、北村武資、堀菱子、土屋順紀の作品を展示
静岡市立芹沢銈介美術館
☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)
芹沢銈介の文字
▼7月5日~9月23日
→芹沢銈介の仕事の中でも人気のある、文字表現に焦点を当てた展覧会。若き日から書を得意とした芹沢は、早くから作品に文字をとり入れ、のれん、帯地、着物、屏風、染絵額、型染うちわ、包装紙、ブックデザインなどを手がけ、また書作品も多数残している。同展では、芹沢の多彩な仕事のジャンルから文字作品100点をとり上げて紹介する。後半の展示室3室には、芹沢が集めた世界の収集品の中から「朝鮮民画」を特集展示する
浜松市水窪民俗資料館
☎/053(987)1620
浜松市天竜区水窪町地頭方1097
9時~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)
静岡文化芸術大学×浜松市博物館巡回展「浜松の染色型紙」
▼9月10日~28日
→静岡文化芸術大学と浜松市博物館との連携で調査や修復を行っている機械染色の型紙などの巡回展示
名古屋市蓬左文庫
☎/052(935)2173
名古屋市東区徳川町1001
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
祭りの世界―仮装と風流(ふりゅう)―
▼7月24日~9月11日
→祭りは宗教的行事でもあり、人々が心躍らせる娯楽でもあった。江戸時代の祭礼図を中心に、見た目にも美しく楽しげな仮装や出し物に着目し、その豊潤な世界を紹介する
ノリタケの森ギャラリー
☎/052(562)9811
名古屋市西区則武新町3の1の36ノリタケの森内
11時~18時(最終日~16時、入場20分前)
会期中無休
河村尚江染織展~色の波動~
▼9月13日~19日
→光風会所属の染織作家の作品展
豊田市美術館
☎/0565(34)6610
愛知県豊田市小坂本町8の5
10時~17時30分(最終日~16時)
月曜休み
交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー
▼6月7日~9月4日
→1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む各地で、様々な「モダン」の形が現われた時代。機能主義に基づく「モダニズム」は、いまだに当時の中心的な動向とみなされているが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもあった。当時の作家たちは、時間差なく情報を共有し、国やジャンルを越えて同期し合い、その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市まで、いわば、私たちの生活空間、身体活動全般におよんでいる。ウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方で、建築家で室内装飾家のロベール・マレ=ステヴァンなど同国のモダニストにも影響を与えた。同時主義絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、建築、家具デザインを手がけたルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払った。そして、ドイツのバウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また同校を離れた作家たちが、ブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになる。急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの「モダン」の形を紹介する
豊田市民芸の森
☎/0565(46)0001
豊田市平戸橋町石平60の1
9時17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)
森のアート展「藍染めに魅せられて~なみ工房の仲間たち~」
▼9月23日~12月4日
→豊田市民芸館「絞り染め・藍染め講座」の講師である加藤南美子とその仲間3人による、鮮やかで深みのある美しい藍染め作品を展示
豊田市民芸館
☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)
藍染の絞り 片野元彦・かほりの仕事
▼9月13日~12月4日
→藍染絞りの第一人者として知られる片野元彦(1899~1975年)を紹介する特別展。名古屋で生まれ、若い頃は画家の岸田劉生に師事し、洋画家を目指していた片野は、岸田の急逝後は染物を学び、57歳の時、日本民藝館創設者の柳宗悦に、有松・鳴海の絞りの仕事を再興するように託されたのがきっかけで藍染絞りの道に専念した。同展では、片野が76歳で亡くなるまで、絞染職人として邁進したことがうかがえる、天然藍を中心とした植物染料の絞り染の着物や服地、暖簾や飾布など、生活の中で使用されてきた絞り染作品の数々が展示される。あわせて片野の長女で絞り染作家の、かほり(1932~2016年)の初出展を含む作品のほか、書簡などの関連資料、親交のあった写真家、藤本巧撮影によるふたりの写真など、総数約100点が公開される