9月のいろの日
今年6月の百貨店での催事より弊社で染めた前掛けが、全国の催事に出張しております。
その中でも特に人気の高い「鯛柄」の前掛け。
9月のいろの日ではその製作工程の一番最初、そして一番大事な防染糊置きを
早送りなし、ノーカットでお送りいたします。
あちらこちらで めで鯛 めで鯛
この鯛の前掛けは型染めと呼ばれる技法を用いて染めています。
それでは職人業の光る糊置きの工程をご覧ください
動画では、3枚の前掛けを一気に糊置きしています。
動画で見ているとスムーズに置いているので糊がホイップクリームの様に柔らかく見えますが、実際は粘度が強くとっても重いんです。
粘度を緩くしていくとヘラで伸ばしていきやすいですが、生地への喰い付きが悪くなり、剥がれやすくなったりするので粘度調整時には注意が必要です。
今回は糊置きの動画のみの公開となりますが、色塗りから完成までの動画も公開していきます。
特に色塗りの部分は、色の塗り重ねや色を塗る順番など流し見るだけでも十分に楽しめますのでご期待ください。
糊置きにはテクニックが必要
筆者も実際に糊置きを体験しましたが、ヘラの動かし方は思っている以上にテクニックを要しました。ヘラの角度、力のかけ方、文章では説明が難しいのでぜひ皆様にも体験していただきたいところです。(丁寧な指導のもと、30回くらい動かしてなんとなく感覚はつかめましたが、まだまだ修練が必要なようです。窓拭きがうまい人はコツを掴みやすいかも。)
ここまで読んでいただいた方の中には「糊置きって難しそう」と感じられる方もおられることでしょう。
実際、簡単とは言えません。糊置きだけを生業とする職人さんもおられるくらいです。
完璧にマスターするには時間を要しますが、そういった世界に足を一歩踏み入れることで新しい発見や発想が得られるかもしれません。
「やってみてやっぱり難しかった」「うまくできたのかよくわからない」という方のために、職人が糊置きした「綿テーブルセンター 糊置済」という商品がございますので動画と合わせて糊置きの参考にしてみてください。
*このページは令和2年9月現在のものです。
©︎株式会社 田中直染料店